自分の好みに従っているつもりでも、付き合う男性や好きになる男性がなぜか「ダメンズ」ばかり、という女性がいます。
 このような人は、よく自分のことを「男運がなくて…」と言いますが、もしかしたら「ダメンズ」たちを引き寄せているのは彼女たち自身なのかもしれません。
 『運命の人と結婚する方法はシンデレラが教えてくれた』(マガジンハウス/刊)の著者、斎藤芳乃さんは、苦しい恋愛を引き寄せてしまう原因として、女性側の男性への偏見を挙げています。
 「付き合う相手がダメンズばかり」というパターンも含め、苦しい恋愛を引き寄せてしまう偏見とはどのようなものなのでしょうか?本書からいくつか紹介します。

■相手の外見や職業に強いこだわりがある
 相手を条件で見てしまうと、相手もあなたを条件で見るものです。あなたが男性を外見や職業、年収などの条件で見ているうちは、男性の方も同じように条件であなたを見るはずです。

■男性に尽くしすぎる
 世話焼きで面倒見のいい女性ほど、つい男性にかいがいしく尽くしてしまいます。しかし、これは恋愛ではタブー。男性が求めているのは母親のように世話を焼いてくれる女性ではなく、心がときめき、会いたいと切望するような女性だということは覚えておいた方がよさそうです。

■「男なんてこの程度なのね…」と思っている
 過去に男性から傷つけられたり、苦しい思いをさせられたりした女性の多くは「どうせ男なんて…」と男性に対してあきらめの感情を持っているものです。彼女たちは「どうせ…」と思うことで自分を守っているのだともいえますが、こういったマイナスの感情を持っているとかえって嫌な男性を引き寄せてしまうと斎藤さんは指摘します。

■男性に必要以上に強さと完璧さを求める
 男性には強くあってほしいと願う女性は多くいますが、必要以上に強さや完璧さを求めると男性はひいてしまいます。
 こういった願望が強すぎるのは、叶わない夢にしがみついているようなもの。自分の理想像に重ね合わせるのではなく、一人の人間として捉えることも恋愛では重要です。

 本書は、童話として有名な『シンデレラ物語』をモチーフに、辛い恋愛から抜け出して、幸せな恋愛や結婚をするための心得や考え方を数多く紹介しています。
 意地悪な継母や姉に虐げられていたシンデレラが、魔法によって舞踏会に行けるようになり、王子様と出会い、結婚、という誰もが知っているこの物語からは、シンデレラの心理や行動に焦点を当てて読み返すことで、運命の人と出会い、結婚するための教えやメソッドが見えてくるのです。
 今回取り上げた内容は女性だけでなく、男性にもあてはまることばかり。恋愛が続かない人やいい人と巡り合わない人は、やみくもに異性を探すのではなく、一度自分の異性観を振り返ってみるべきなのかもしれません。
(新刊JP編集部)