元衆院議員・杉村太蔵のテレビ出演がやたら多くなっている。
 目下、『サンデージャポン』(TBS系)『ゴールデンアワー』(東京MXテレビ)などいくつかのレギュラーを持つ。
 先日は、その『サンデージャポン』で、河本準一の母の生活保護受給問題で、自民党・片山さつき議員と舌戦を繰り広げた。杉村は「見直しの取り組みはいいけど、個人攻撃は国会議員の仕事じゃない。(片山議員は)単に目立ちたかっただけ」と片山議員を批判。途中、興奮した杉村が片山議員の腕を触るハプニングも。これには「触らないで」と片山議員も激昂した。

 こうしたトークバトルだけではなく、杉村の勉強不足やふざけた態度は目に余り、「目立ちたいのはあんただろ!」と不評を買っているのだ。
 「杉村がやたらテレビに出るのは、次の選挙のためでしょう。本人のホームページでも、次期選挙出馬をにおわせる演説写真や、政治の話を中心にしたブログが数多く掲載されていますからね」(一般紙社会部記者)

 ただ、杉村のテレビ利用目的はそれだけではなかろう。顔を売ってバラエティータレント化したため、いまやパチンコ店営業に引っ張りダコなのだ。
 「杉村はパーラーに顔を出し、トークショー、サイン会、握手会などをこなし、1回あたり推定50万円ぐらいはもらう。多いところでは100万円ぐらいになる。これだけ商品価値が高まったのも、杉村がやたらテレビに出たからで、これは選挙資金作りのためとみていいでしょうね」(マスコミ関係者)
 来店告知のポスターでも杉村はいじられキャラだ。《杉村太蔵さん来店 失言出ちゃうかも!》といったコピーが躍っている。

 選挙出馬を目論む連中の“顔売り媒体”と化しているテレビも問題ではないか。かつて居酒屋チェーンのオーナーが、やたらコメンテーターとして情報番組に出るので、おかしいと思った視聴者は少なくなかった。結局は選挙のためだったという事例は記憶に新しい。
 天下り禁止令のように、過去にテレビのレギュラーだった人間は、一定期間、選挙に出られない法律を作るべきではなかろうか。