東急百貨店が、東京・渋谷駅に隣接する東急百貨店東横店の東館の営業を2013年3月末日で終了することを発表した。創業からおよそ79年間の歴史を持つ東館の閉鎖に伴い、西館・南館に売場を集約し、再編するための工事を実施。西館・南館合わせて約19,000?の"新生"東急百貨店東横店として、2013年4月にリニューアルオープンを予定している。

渋谷駅「東急東横店」東館が営業終了の画像を拡大

 東急百貨店東横店は、東館・西館・南館3館合計約32,000?の渋谷駅直結の百貨店。宮益坂口側に位置する東館は1934年の開業で、3館の中だけではなく、東急百貨店の店舗の中でも最も歴史の古い館となる。東館は1階から8階まで8フロア構成で、1階2階には「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」や「CHANEL(シャネル)」、「RMK(アールエムケイ)」などの人気の化粧品ブランドが出店している他、日本初の名店街として1951年にスタートした1階の東急のれん街には「DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ)」などがオープンしている。

 東京急行電鉄は、渋谷駅とその周辺を含め、駅前広場などの都市基盤や鉄道を根本的につくり直すことを目的に、リーディングプロジェクトとして「渋谷ヒカリエ」を2012年4月26日に開業予定。また、2026年度を目処に、渋谷駅周辺の交通結節点機能の強化を図るため、渋谷駅の機能更新と再編、駅ビルの再開発など一体的に都市基盤と街区の再編を行う「渋谷駅街区土地区画整理事業」を推進している。東急百貨店はその一環として東館の閉鎖を決定。今後、西館・南館2館で営業を継続していく他、新たにオープンする「渋谷ヒカリエ」内の飲食フロアと新商業施設「ShinQs(シンクス)」の運営を通して、渋谷の街の魅力向上に貢献していく。