18日、第66回毎日映画コンクール受賞作品、受賞者が決定し、映画『モテキ』で森山未來が、男優主演賞を受賞した。なお、女優主演賞を受賞したのは、映画『毎日かあさん』の小泉今日子。日本映画大賞は、今年の米アカデミー賞日本代表にも選出されている新藤兼人監督の映画『一枚のハガキ』、日本映画優秀賞は、富田克也監督が外国人労働者たちが過酷な状況を描いた映画『サウダーヂ』で、新藤監督は脚本賞、富田監督は監督賞にも選ばれた。

 2004年に公開された映画『世界の中心で、愛をさけぶ』でブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞、優秀助演男優賞を受賞して以来、意外にも目立った賞の受賞はなかった森山。そのときにタッグを組んだ長澤まさみと7年ぶりにタッグを組んだ映画『モテキ』で、モテない草食系男子をはじけた演技で熱演し、第66回毎日映画コンクール男優主演賞受賞とまた一つ俳優としての評価を得たようだ。

 女優主演賞を受賞した小泉今日子は、1988年に映画『怪盗ルビイ』で同賞の受賞経験も。そのときのロマンチック・コメディーとは一転、20年以上の時を経て、漫画家・西原理恵子をモデルとした母親役での女優主演賞受賞となった。そのほか、男優助演賞、女優助演賞には、映画『冷たい熱帯魚』のでんでん、映画『八日目の蝉』の永作博美と今年の映画賞を席巻した二人の名前が上がった。

 また、映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭の新人俳優賞となるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞し話題となった染谷将太が、映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で、大ヒットとなったテレビドラマ「家政婦のミタ」でも好演が光った忽那汐里が、映画『マイ・バック・ページ』で、スポニチグランプリ新人賞を受賞。ドキュメンタリー映画賞には、井手洋子監督が布川事件のその後を描いた映画『ショージとタカオ』が、アニメーション映画賞には、大森貴弘監督の映画『蛍火の杜へ』が選ばれた。(編集部・島村幸恵)

第66回毎日映画コンクール表彰式は2月13日にシネマコンプレックス「チネチッタ」にて開催

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