維新が成就した暁には自分は新政府には入らず野にいて貿易の仕事をするといっていた坂本龍馬のように私心のない人物はなかなかいないのが現実だな。

★珍蔵:
野球にしろサッカーにしろ、プロチーム経営も色々難しい問題がある。親会社は全くの素人を現場に送ってくる場合が多いが、根底にはスポーツに対する蔑視があるのではないか、とさえ疑ってしまう。プロチームを持つ親会社は、あまり大赤字を出さずに宣伝媒体になってくれれば、あとは適当にやってくれみたいに思っているところが多いのではないか。

それと、経営の専門家が入ったら入ったで、何か問題が起これば「現場を知らない」と選手など現場からクレームがくる。スポーツ経営学みたいな専門的学問がキチンとできると良いと思うのだが。

■万吉:
アメリカが先進国だが、日本でも早稲田大学、札幌国際大学、和光大学などアカデミズムの分野でスポーツビジネスの研究への取り組みが始まっている。ハンカチ斎藤君の卒論テーマは「スポーツの地方興行と観客動員の地域の中での経済効果について」だ。徐々に現場も変わっていくのではないかな。

そういえば、今回のベイスターズ身売り騒動で改めて明らかになったが、横浜市は横浜スタジアムの指定管理者を暴力団と関わりが深いとされる地元の会社にまかせ、とんでもなく高い使用料をそのままにしている。本来は市民の公共財産なのにもかかわらず。

考えてみれば、そこら中が利権だらけでスポーツ文化なんてまだまだ根付いていないな、日本は。文化が根付かないと学問としてのスポーツビジネスも根付くのが難しいかもしれない。アメリカの各都市はメジャーリーグの球団があることがプライドになるばかりでなく、経済効果や住民利益に現実的な効果が大であると認識しており、球場を作ったりして誘致合戦をするのに。

橋下先生的な存在に期待が集まるのも当然だな。