9月17日、高輪プリンスホテルでファッションイベント「神戸コレクション2011A/W」の東京公演が開催された。雑誌「JJ」のモデルを中心としたこのイベントは、日ごろ誌面を飾っている人気モデルたちを間近で見られるばかりでなく、ゲストとして他誌のモデルや、人気タレントも数多く登場するのが大きな魅力。そんな華やかな雰囲気を味わおうと、訪れた来場者は4,972人。そのいずれもがランウェイを歩くモデルたちに熱い視線を送っていた。

そして今回の東京公演では、新人モデル発掘を目的とした「ワンライフモデルオーディション2011」最終審査の結果も発表された。これまで「神コレモデルオーディション」として来たこのオーディションだが、6回目を迎える今回は「SamanthaThavasa」とタッグを組み、「ワンライフモデルオーディション」としてリスタート。グランプリに輝いた受賞者には、賞金100万円と20万円相当の「SamanthaThavasa」ダイヤモンドネックレスが授与されるほか、中国ViViモデルオーディションファイナリストの日本人代表出場権、「SamanthaThavasa」広告モデル起用、「SamanthaThavasa」海外店舗プロモーションへの参加など、スターモデルになる為の様々なタイアップ企画が用意された。

そんな千載一遇のチャンスを得ようと応募した候補者は何と2,000人。この中からファイナリストに選ばれたメンバーのみが神戸公演のランウェイを歩くことができ、東京公演のグランプリ発表の場へ進むことができる。その審査に充てられた期間は四か月という長期間。だが、ファイナリストに残れたからといって喜ぶのはまだ早い。更に厳しいレッスンが詰め込まれた二日間の合宿と、「SamanthaThavasa」の店舗研修を受けなければならない。それほど「ワンライフモデルオーディション」のファイナリストは、厳しい過程を経なければならないのだ。

そして選ばれた8名が、9月4日に開催された神戸公演でモデルデビュー。今回の東京公演の最終審査にコマを進めた。ここで遂グランプリが決定する。1stステージでは全員お揃いのスーツ姿で顔見世。2ndステージでは「SamanthaThavasa」のバッグとコーディネイトされたファッションでランウェイを歩いた。そして4thステージではグランプリ発表。それまで精いっぱいの笑顔でポージングしていたファイナリストたちも、さすがに緊張の色が隠せない。

まずは審査員特別賞から。MCの敦士が読み上げた名前は・・・エントリナンバー5番の青山イリスと、7番の花井瑠美。当初は一名の予定だったが、合宿や「SamanthaThavasa」の店舗研修の様子が評価され、この二名が受賞することになったという。続いて発表された準グランプリに輝いたのは・・・エントリーナンバー1番の松山亜耶。一瞬、信じられないような表情を見せたが、すぐに大粒の涙が。受賞を心から喜んでいるようだった。

そして、いよいよグランプリの発表。この時ばかりはステージのみならず、客席にも緊張が走る。暗くなったステージで一人スポットライトを浴びたのは・・・エントリーナンバー3番の瑛茉ジャスミン。ファイナリストの中で最年少となる16歳の彼女が栄冠に輝いた。受賞の感想を求められると「この8人みんなで高めあってこれたので、そんな皆に感謝したいですし、これまでの四か月間、お世話になったスタッフさん、応援してくれたファンのみんなやマネージャーさん、お母さんに感謝したいです」。とコメント。また「まわりの人に笑顔を与えられるようなモデルさんになりたいです」と喜びの涙を浮かべながら今後の目標も語ってくれた。そして最後のビクトリーウォークではこの日一番の笑顔。受賞の楯にキスをし、喜びを体全体で表していた。

(文・写真/矢沢隆則)

■関連サイト
神戸コレクション -公式サイト
ワンライフモデルオーディション -特設サイト
瑛茉ジャスミン -公式ブログ
青山イリス -公式ブログ