と言う事で、前述した通り、お互いに「4−4−2」だった時には攻撃の機能性が低く、あえて言えばハノーファーの方が少し良かったかな、という感じでしたが、最後の崩しの部分での威力が無かったですね。そして後半はお互いに「4−2−3−1」へ変えた訳ですが、アウグスブルクはそれで少し攻撃が良くなったぶんだけ守備が少し悪くなったかな、という感じでした。

バイアーをトップ下に置く事によって起点が出来るようになり、そうすると後ろの選手も上がれるようになって攻撃は良くなるのですが、反面、そこからのカウンターは受けやすくなる、という事ですね。但し、両チーム共に最後の崩しの部分では精彩を欠き、結局この試合は、スコア「0−0」、引き分け、という結果で終わりました。アウグスブルクは7試合で未勝利となっています。

最後に、この試合では右SBとしてフル出場した細貝については、昨季の2部の時のプレーを見ていてもそう感じましたが、やはり少しフィジカルが弱いかな、という感じですね。運動量があって、プレスもしっかりやりますが、1対1のところで相手をしっかり止められていない、動きを封じられていない、という感じがあります。ジャブだけ打っているという感じの対応に見えます。

内田なども最初の頃はそうでしたが、Jリーグ感覚での競り合いの強さでは、なかなか相手を止められないので、もっとガッチリ当たったり密着して対応したりしないと、守備面での評価というのは上がらないかなと思います。既に2得点していて、それが評価されてのスタメン起用となっているのかなと思いますが、アウグスブルクは失点が多くなっている、という事もありますし、まずは守備力を鍛えて欲しいなと思います。

ポジションに関しては、ボランチ、SB、2つのポジションで起用されていますが、どちらにしても課題は守備対応、という事かなと思っています。意外に質のあるパスは出しているので、守備力さえ上がってくれば、アウグスブルクでもこのままスタメンに定着出来るかな、とも思いますし、また、日本代表でも、もう少し出番が回ってくるかな、という気がします。1つ1つのプレーをしっかりやる、という事が、細貝の大きな課題かなと思いますね。