試合 :セリエA 第3節
開催日:2011年9月17日
結果 :引き分け
スコア:「0−0」
得点者:無し

○ インテル

FW:ミリート
MF:フォルラン
MF:オビ スナイデル カンビアッソ サネッティ 長友佑都
DF:ラノッキア サムエル ルシオ
GK:J・セザル

FW:フォルラン
MF:サラテ
MF:長友佑都 スナイデル カンビアッソ サネッティ ジョナタン
DF:ラノッキア サムエル ルシオ
GK:J・セザル

FW:ムンタリ
MF:サラテ
MF:長友佑都 スナイデル カンビアッソ サネッティ ジョナタン
DF:ラノッキア サムエル ルシオ
GK:J・セザル

○ ASローマ

FW:トッティ
MF:オスヴァルド ピャニッチ ピサロ ボリーニ
MF:デ・ロッシ
DF:タッデイ ブルディッソ シモン・キェル ペロッタ
GK:ステケレンブルフ

FW:トッティ
MF:オスヴァルド ピャニッチ ガゴ ボリエッロ
MF:デ・ロッシ
DF:タッデイ ブルディッソ シモン・キェル ペロッタ
GK:ロボント


インテルは、「3−4−3」ではなく、カンビアッソを中央のアンカーに置いて、左にスナイデル、右にサネッティ、という中盤の、「5−3−1−1」もしくは「3−5−1−1」だったように思います。スナイデル、カンビアッソ、サネッティ、という3ボランチのように見えました。2トップは、ミリートが前で、フォルランが少し下がり目、という感じだったように思います。ウイングバックは、左にオビ、右に長友、という配置でした。

これならば、守備の時には中盤の底が3枚なのでバイタルエリアに穴を作り難くなりますし、また、攻撃は、縦軸となっている2トップを起点として、左はスナイデルとオビ、右はサネッティと長友、という攻撃が出来るので、特に長友とサネッティの右サイドで多くのチャンスを作っていました。更には、スナイデルが攻撃的にプレーし、サネッティが守備的にプレーする事によって、「3−4−1−2」や「3−4−2−1」にもなれる、という感じでした。

それで、これをユニットという視点で考えるとどうなるのかと言えば、「スナイデル、カンビアッソ、サネッティ」、これが1つのユニットで、もう1つのユニットは3バックの、「ラノッキア、サムエル、ルシオ」、ですから、3つ目のユニットは、「ミリート、フォルラン、長友(もしくはオビ)」、という事になってきて、だから長友が上がった時に攻撃が形となり、チャンスになる事が多かった訳ですね。

そして、セカンドユニットとしては、「ミリート、フォルラン、スナイデル」、「カンビアッソ、サネッティ、長友(もしくはオビ)」、という事でしたが、この場合は、中盤のユニットにスナイデルがいなくなってしまうので、ビルドアップの質が落ちる、という事になりますね。従って、個人的には、「5−3−2」という形で中盤を3ボランチ気味にするのであれば、サネッティのところにスタンコヴィッチだったら、もっと機能性は高かったのではないかなと思っています。守備面はあれですが・・・。

と言う事で、「3−4−3」ではありませんでしたが、今までの試合の中では、攻守共に一番機能していました。後は、個々のパフォーマンスの問題と、全体的な連携力の問題ですね。前の2枚、そこにもう少し起点を作る力やチャンスメイクする力があって、この試合のようにスナイデルが低い位置でプレーしても高い攻撃性を発揮できるようになる事。もしくは、この試合のスナイデルの位置に別のスナイデルのような選手が入って、スナイデルを前で使えるようにする事。

そして、もう少しユニットの連携力を高め、また、ユニット間の流動性も高める事。そのためには、攻守の切り替えを早くし(運動量を増やし)、ワンタッチやツータッチでのパス交換を増やし、守備ではアタック&カバーの連携を確実にやる事。更には、出来ればハイプレスが出来るようになる事。という事にやはりなってくると思います。問題解決のための答えは結構ハッキリしていると思いますので、後は、それをやるかどうか、それをやれるかどうか、という事になってくると思います。