――『カンフー・パンダ2』を観ての率直な感想はいかがですか?

藤岡:「完璧」だと思いました!映画として必要なドキドキの要素が全て入っていると思うんですよ。それにパンダの面から見ても完璧だと思ったんです。

――「パンダの面から見ても完璧」と言いますと?

藤岡:ポーが、パンダの一番の魅力である“かわいさ”と“格好良さ”を表現できています。それに、今回は3Dじゃないですか。3Dで動きの格好良さはもとより、毛の細かい部分もよく見えるんですよね。パンダってなかなか近くで見る機会がないじゃないですか。でも『カンフー・パンダ2』は、毛の1本1本がそよそよ〜って動いたりするのが見えて…。パンダを触っているような気持ちになりましたね。3Dの新しい一面を発見させてもらったという感じですね。

――本作は、たくさんの動物が出てきますが、パンダ以外で魅力的なキャラクターはいましたか?

藤岡:みんな好きなんですけど、私はタイガーにすごく感情移入しちゃいます。タイガーって、誰よりも繊細なんだと思うんですよ。一番真面目で、一番頑張っているじゃないですか。こんなに頑張っているのだから「龍の戦士」になっても良いですよね。でも、何でタイガーが「龍の戦士」になれないかと言うと、やっぱり真面目すぎる。ポーは、ミーハーな部分もあるから、楽しんでいるうちに強くなっちゃう。強くなっても「カンフーファン」であり続ける。だから、その違いでポーが「龍の戦士」になっちゃったのかな、と思って…。きっとタイガーのことをポーは支えられると思うんですよね、その能天気さで。そんな訳で、今後この二人には注目していますね。

――藤岡さん自身は、マスター・タイガーの様に「真面目過ぎた」というエピソードがありますか。

藤岡:大学に、2時間くらいかけて歩いて通っていたんですよ。中国のトンコウやウルムチに行った時に、自然を感じながらの暮らしにすごく影響されてしまって、「定期なんていらない!」と思って“脱・定期”をすることにしたんです。それで、学生時代、毎日歩いて通っていて、みんなに「極端だ」とか「ストイックだ」とか言われました。そういう思いつめて頑張ってしまうところはタイガーと似ていると思います。

――もはや“修行”の域ではないですか!「龍の戦士」になれるのではないでしょうか?

藤岡:なりたいですね(笑)。仲間に入れて欲しいです。でも、本当に類を見ないチームメイトだから。カマキリもいるし、ヘビがいるし、それなら、人間がいても別に良いじゃないですか。

――「マスター・ファイブ」ではなく、「マスター・シックス」にして、6人目の仲間のマスター・ヒトとして入れてもらえば良いのでは?

藤岡:マスター・ヒト(笑)。みんな「タイガー」とか呼ばれてるから、私は、「ヒューマン」って言われるかもしれないですね。

――今回、ポーが赤ちゃんだった頃の姿も登場しますが、いかがでしたか?

藤岡:もう最高ですね。これでパンダの魅力を完全に網羅した「完成した」って感じですね。やっぱり子パンダなんですよ、パンダの一番は。最強なんです。日本では、今だと和歌山でしか見れないんですけど、動くぬいぐるみみたいに、子パンダがじゃれるところは、パンダの真骨頂ですね。これが『カンフー・パンダ』に登場しちゃって、映画の中でパンダの魅力はもう完成したんだなって思いました。なんかもう出てきた瞬間にイチコロでしたね。3Dなので、なかなか触ることができない赤ちゃんに、触っているような気持ちにもなれました。

――“パンダマニア”の目から見て、本作が「よく作られている」と思える部分はどこでしょう。

藤岡:パンダって余計な動きがすごく多いんですよね。野生動物って無意味な動きはしない方が良いじゃないですか。でもパンダって、でんぐり返しをしていたり、1人でプロレスみたいなことをしていたり、変な動きが多いんですよ。それが、そのままポーの動きなんです。「パンダがカンフーをしたらこうなるだろうな」というカンフーとパンダの自然な架け橋が見えました。製作スタッフが中国のパンダの保護センターに行って、赤ちゃんを観察をしたというエピソードを聞いたんですけど、そりゃそうだろうなって。動き一つ一つが正解だもん。

――逆に“パンダマニア”に言わせると「これはちょっと甘いぞ」という部分はありましたか?

藤岡:手が、4本指になっているんですよね。本当は指が5本あって、さらに第6の指、第7の指というものがあるんです。だから、パンダの指は再現していないですね。人間の文明が発展したのは、親指が逆向きになったからと言われます。パンダも6本目、7本目の指があることで、熊は竹を掴めないけど、パンダは掴めるようになったんです。パンダの文化が、指のあるなしで違ったということで、すごく深いんですよ。

――そうなのですね。パンダは、かなり進化した動物なのかもしれませんね。もしかしたら本当にパンダはカンフーをやるようになるかもしれないですね。

藤岡:向いていると思いますね。二本足で立ってプロレスみたいなことをやっている時があるんですよ。あれはきっとカンフー・パンダになりたいんじゃないかな(笑)

――そうかも知れませんね(笑)。最後となりますが、藤岡さんは、チア・リーディングをやられていたとお聞きしています。応援隊長として『カンフー・パンダ』を応援する掛け声をお願いします。

藤岡:P・A・N・D・A、パンダ!GO パンダ! 
   GO パンダ GO YOUR No.1!YOUR No.1!

 一朝一夕では身につかないパンダ雑学を披露してくれた藤岡みなみ。インタビューの後の写真撮影でも、パンダの被り物を被るなど、パンダ好きのオーラがにじみ出ていた。そんな藤岡が『カンフー・パンダ2』に対して「完璧」と太鼓判を押している。これは期待できそうである。

 映画『カンフー・パンダ2』は、8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開となる。

・映画『カンフー・パンダ2』 - オフィシャルサイト
                - 公開情報
藤岡みなみ Sun _Music Group Official Web Site
【PANDA 1/2 5thSingle】
「夏をぶっとばせ -WILD SUMMER 2012-」 8月、iTunes他で配信予定

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