4月に入ってはや3週間が経ちました。
 新社会人になった人は、研修などで忙しいながらも、徐々に社会人生活のペースをつかんできた頃かもしれません。
 ところで、ビジネスにおいて、20代は土台固めの年代だと言われます。この年代にどう仕事に取り組むかで後の人生が大きく変わるのです。
 今回は『20代でしておきたい「ささやかな成功」と「それなりの失敗」』(清水克彦/著、学研パブリッシング/刊)より、30代以降に飛躍するための、20代での仕事への取り組み方を紹介します。

■常に謙虚に学びの姿勢をもつ
 仕事はたとえばプロスポーツのように、実力が一目でわかってしまうものではありません。だからこそ何年か働いているうちに「自分はデキる人」だという思いになりがちです。
 しかし、20代で積めるキャリアなどたかが知れています。
 30代、40代になっても成長し続けられる人でいるために、多少成果をあげても「自分はデキる」と思わずに、常に謙虚に学びの姿勢を持っておきましょう。

■全体、結論から考え、素直に実行する
 若い時ほど、「自分のやり方」にこだわりたいもの。たとえば企画を考える時などは、独自の切り口からオリジナリティのあるものを作ってやろうとつい力んでしまいがちです。
 しかし、そのこだわりは仕事の最終目標と合致しているとは限りません。オリジナリティを追求するよりも、まずは仕事の着地点や最終目標を意識しましょう。

■手に負えない仕事なら、助けを借りる
 任された仕事は一人で完遂したいものですが、そのやり方ではタスクが重なった時にミスが出やすくなります。そうならないためには、他のメンバーに仕事を上手に割り振ることも必要です。

■「できる?」と聞かれたら「Yes」で返す
 上司から振られる仕事は、自分の興味があるものばかりではありません。中には正直引き受けたくないようなものもあるでしょう。しかし、上司からしたら、仕事を任せる時に「考えさせてください」という部下よりも、二つ返事で「やります」という部下の方が頼みやすいことは間違いありません。安請け合いは良くありませんが、可能な限り振られた仕事は引き受けていたほうが、後々大きなチャンスが回ってくる可能性が大きくなります。

■満点を目指す仕事とそうでない仕事を分ける
 仕事をする以上は結果を出したいはずですし、出さなければなりません。
 しかし、全ての仕事で結果を出そうとすると、どこかで無理が生じてしまいます。
 がんばりすぎて息切れしてしまわないためにも「満点を目指す仕事」と「平均点でいい仕事」を分けてみましょう。

 本書の著者である清水さんは、今でこそラジオプロデューサーやジャーナリストとして活躍していますが、就職をしてからの数年は鳴かず飛ばずだったそう。
 しかし、少しずつでも日々進歩をしようと、毎日コツコツと努力を重ね、それが清水さんの現在の活躍の礎となっています。
 まだまだ経験の浅い20代ですが、この年代から努力を続けていけば、後々必ず大きな成果を手にすることができるはずです。
 30代になってか「このままではいけない」と焦る前に、20代のうちから将来の自分のための努力を始めてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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