韓国メディアが、シアトル・マリナーズに所属するイチロー選手の義援金について「ヨン様ほどでもない」報じたことからネットユーザーから強い非難を浴びた。

韓国メディア「ukopia」は19日、イチロー選手が自身のマネジメント会社「バウ企画」を通じて、東日本大震災への義援金として約11億ウォン(1億円)を日本赤十字社に寄付したと報じた。

記事はイチローについて「年俸がおよそ1800万ドル(約14億円)に達する日本最高のスポーツスター」と紹介。「“韓流スター”ぺ・ヨンジュンは10億ウォン(約7200万円)を喜んで寄付した」とヨン様が多額の寄付金を行ったことを引き合いに出し、「日本のスーパースターは(ぺ・ヨンジュンと寄付金が)同じような金額であり、(ぺ・ヨンジュンと)対照的な姿をみせた」とイチローの寄付額は少ないのではないかと指摘した。記事のタイトルは『“ヨン様”ほどでもないね…10億“とてもケチ”波紋』だった。

この記事に韓国のネットユーザーたちは強く反発。
「どうか寄付の額でどうのこうの言わないでくれ…個人がどれだけ稼いでいたとしても10億ウォンは相当な額だ」
「比較する必要があるのか? ヨン様は韓国では全然人気がなかったのに、『冬のソナタ』のおかげで莫大なお金を稼いだじゃないか。イチローは米国で稼いでいるんだし、寄付の額がそんなに重要か?」
「寄付を多い少ないで判断するな」
「記者はいくら寄付した?」
「10億ウォンは大きいぞ」
「誰がいくら寄付したか比較するのは失礼」
「なんで稼いだ金額に比例して寄付しなきゃいけないんだ。税金でもあるまいし」
「寄付することが重要であって金額じゃないだろう」

などといったコメントが多数寄せられた。寄付額が多ければ多いほど被災地の復興に役立つのは事実だが、年収と比較して寄付額を比較するべきではないだろう。韓国ネットユーザーも、この記事については大きな違和感を感じたようだ。


参照:“ヨン様”ほどでもないね…10億“とてもケチ”波紋 - ukopia

(文:林由美)

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