長引く不況で大学生の就職内定率も過去最低を記録するなか、イギリス生まれのサバイバル・サスペンス『エグザム』(公開中)では、採用者には年俸1億円が一生保証されるという、夢のような企業の就職試験が描かれる。

【写真】手渡されたのは白紙の試験用紙。唖然とする受験者

こんな破格の条件を提示する企業の採用試験ならば、きっととんでもない難問が突き出されるはず。だが、受験者たちの前に差し出された試験用紙は、なんと白紙だった。そこから「試験官に話しかけてはいけない」「用紙を破損してはいけない」「部屋から出てはいけない」という3つのルールのもと、国籍も年齢も違う8人のスペシャリストが、たった1つの雇用枠を賭け、時に手を組み、裏切り、騙し合うという、極限のサバイバルが綴られていく。

確かに問題がわからない試験ほど難しいものはないかもしれない。学者や軍人や詐欺師といったスペシャリストである受験生たちも、問題を見つけるために極限状態にまで陥り、声を荒げ、殴り合い、遂には銃まで飛び出す始末。何もそこまでと思ってしまうが、昨今の雇用不安を考えると、あながちフィクションだとも思えない怖さがある。

厳しさを増す一方の就職戦線だが、就活生は本作の極限の就職試験を見てしまえば、普通の就職試験など余裕で挑めるかもしれない?【トライワークス】

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