2000年4月に発売したシングル「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」でのデビューから10周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICO。1月には前作「GOLDEN GRAPEFRUIT」以来、約2年半振りとなる待望のニューアルバム「ABBOT KINNEY」を発売。6月26日からは福岡DRUM-LOGOSを皮切りに追加公演を含む全6公演のツアー「ABBOT KINNEY CONCERT TOUR」が行われ、7月10日に渋谷C.C.Lemonホールにて最終公演を迎えた。

 全公演のチケットは即日完売となったため、最終公演を2日後に控えた7月8日には東京・SHIBUYA-AXにて追加公演を開催。定刻を過ぎ客電が落とされると4人のバンドメンバーとともにNAOKIとKUMIが登場。ドラマ「絶対零度〜未解決事件特命捜査〜」と同じくオープニングナンバーの「Shadow behind」より幕を開けると、アルバム「ABBOT KINNEY」収録曲を中心に、NAOKIのギターリフが印象的な4thシングル「Free World」や、KUMIのフロウにオーディエンスが呼応するライブナンバー「LOW」など新旧織り交ぜながら構成されていった。

 タイトルナンバーの「Abbot Kinney」から、10年前に発売された2ndシングル「Your Song」へと時代を経ても変わることのない圧倒的な個性を感じさせると、KUMIとバンドメンバーはステージを一旦後に。一人残されたNAOKIはオーディエンスとのコミュニケーションを楽しむと、遠路遥々テキサスから駆けつけたというファンのために「Take It Easy」を弾き語りでプレゼントするサプライズも。

 ステージへと戻って来たKUMIの入籍を観客全員が温かく祝福すると、後半戦はドラマ「絶対零度〜未解決事件特命捜査〜」のメインテーマとしてリメイクされた最新シングル「Dry Town〜Theme of Zero〜」から、再び「ABBOT KINNEY」の世界へと。映画「天使の恋」のラストシーンを美しく彩った「waltz」からCCRのカバー曲「Have you ever seen the rain?」へと場内がピースフルなムードに包まれると、「This way」から「Aha!(All We Wnat)」へとアップテンポなナンバーを連発し一気にヒートアップ。本編ラストは「Bring down the Orion」で夏の夜空を輝かせた。

 アンコールを求める拍手に応えて、「1曲だけ」と3rdシングル「Last Smile」を披露。3年振りのツアーを待ち望んでいたオーディエンスの拍手は止むことを知らず、再び呼ばれると「世界!弾丸トラベラー」のテーマソングとしてもお馴染みの「Freedom」で最高潮へ。歌い終えて感謝の言葉を伝えるKUMIの隣では、NAOKIが聴き慣れた「Everybody needs somebody」のギターリフを弾き始め、最後は10周年を飾るに相応しくデビューシングル「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」で追加公演の幕を下ろした。

セットリスト
01. Shadow behind
02. Free World
03. I am waiting for you
04. Beautiful days
05. Carnation
06. Secret crush
07. Here I am
08. LOW
09. Abbot Kinney
10. Your Song
11. NAOKI Solo
12. Dry Town〜Theme of Zero〜
13. Hit the road
14. waltz
15. Have you ever seen the rain?
16. This way
17. Aha!(All We Wnat)
18. Bring down the Orion
- アンコール -
19. Last Smile
20. Freedom
21. Everybody needs somebody
22. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜

LOVE PSYCHEDELICO ニューアルバム「ABBOT KINNEY」特集