「CanCam」、「AneCan」をはじめとした様々なファッション誌で活躍、現在では音楽番組のMCやCMなどで多くの注目を集めている臼田あさ美。映画「ランブリングハート」では初の主演に起用、双子を1人で演じるという難役に挑戦した。ストレス解消は「とにかく寝ること!」と話す臼田に、映画出演への想いや恋愛感などを聞いた。
――今回映画初主演を果たしましたが、「ランブリングハート」の脚本を初めて読んだ時、どのような感想を抱きましたか?
臼田(以下、臼田あさ美):この役を頂いたのが結構急に決まったんです。脚本は読んでいたんですが、自分が演じるとは思っていなかったんですね。そして、プロデューサーの方にお会いして、「これ読んでどうだった?」と感想を尋ねられた時、良い所も悪い所も正直に言ったんですよ。そうしたら、「そっか、ありがとう。よろしくね」と言われて驚きました。もちろん、事前に私が主演でいいか事前に考えていてくれたようですが、私に正直な感想を聞きたかったようです。――その時に臼田さんが言った、正直な感想を教えてください。
臼田:主人公が双子の設定は面白いし、「この子はこう考えてる」とか、ストーリーが分かりやすい所がすごく良いと思いました。笑える所もたくさんあるし。――では、気になった所は?
臼田:気になったのはナレーションの多さ。映画の魅力って、何も言わない表情だったり、無音の空間だったりで、心情を表現するものだと思うんですけど、そこにナレーションが入ると、全部が説明っぽくなっちゃう。それも全部監督に話して、説明調のナレーションから、主人公の"つぶやき"のようなナレーションに変えたので、自分の中でもしっくりくるようになりました。――撮影中、他のキャストの方と印象に残っているエピソードはありますか?
臼田:皆さん、役同様個性的な人が多くて、斎藤洋介さんや鈴木砂羽さんというベテランの方々が現場に入ると、一気に空気が引き締まって、助かるなって思いました。みんなで仲良くワイワイやるのもいいですけど、時には気を引き締める事も必要なので、すごく助けてもらったなと思います。――全て完成した映画をご覧になった時の感想は?
臼田:初めて見たときは15分間ぐらいすごい気持ち悪かったです(笑)。自分がずっと画面に出続けていることも、自分と自分が会話してることも、客観視できないので、「うわっ」って思ったんですけど。――違和感が?
臼田:15分間くらいしたらやっと見慣れてきて、そこからは「あ、監督こうやってつなげたんだ」って感動しました。普通の現場だったらモニターがあって、チェックができたりするんですけど、この作品は合成シーンが多いので、現場でチェックしても結局は一人芝居しか見れなくて。――一番気に入っているシーンはどこですか?
臼田:今こうして、抜き出したセリフだけ言うとすごく変なんですけど、葵ちゃんが「一日だけ彼に会いに行く」って言い出して、翠ちゃんが「でも、一日だけだったらやり捨てられにいくようなもんじゃん」って答えるあの掛け合いは、どっちのキャラクターも立っているなと。――そんな性格が異なる双子を一人で演じることは難しかったのではないかなと思うのですが。
臼田:二人分演じるってことを最初はすごく意識して、こっちは暗い子、こっちはより明るい子って比較しながらやりました。でも、リハーサルを重ねるにつれて、最初から一人を演じるつもりで、変に意識しすぎ無い方が良いなと思ったんです。でも、常に相手がいない状態で芝居をするので、一人芝居はとても大変でした。- 1/2
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