インタビュー：たむらぱん「内に向かう気持ちが湧くといいな」

――5曲目の「十人十色」も「ライ・クア・バード」と同じくライブで以前からやっていましたけど、当然バンドメンバーの手数で再現できる限界もありつつ、ライブのアレンジとはまた違った雰囲気に聴こえました。

たむらぱん：そうですね。やっぱり音源という形って、ライブ感というよりもどちらかというと創作物みたいな感覚で向き合っていると思うんですよね。だから、そういう違いがライブとあると思うんです。でも、前はそこを全く離して考えていたのが、今はじゃあどちらにも、ならではの良さというか、面白さというか、魅力みたいなものをとは結構思っていて。最近「損得」をすごく考えていて、あまり生々しい感じじゃなくて（笑）、ライブとして楽しめて、音源は音源でお得感とか。「ジェットコースター」という歌詞とかも、「どうせだったら、なんたらの方が得じゃない？」みたいな、まとめ方なんですよね。

――ライブは、イベントとワンマンではまたちょっと違うテンションだとは思うんですけど、ライブの時はちょっとスイッチが入ったりするんですか？それとも割とフラットに臨むんですか？

たむらぱん：私はフラットを心掛けているんですけど、意志通りに自分を持っていくことがまだ全然できなくて（笑）。結構、状況とかテンション的な感じとかに影響を受ける所が大きいと思うんですけど。毎回ライブの度に自分もどうなるか分からない、みたいな所はいつもあるんですよね。

――そのドキドキ感は、毎回楽しめているんですか？

たむらぱん：楽しいかどうかは、いつももう最後終わった後に決めているというか、結論が出る所なんですけど。基本的には結構「楽しかったー！」で終わることが多かったりするんですけど、最近は更にそこだけじゃなくて。ライブの機会が増えたのもあるけど、「次にどうしたい！」という欲も増えてきた感じはしますね。

――今後は夏フェスへの出演も決まっていたり、アルバムを出された後はまたワンマンライブをやられると思うんですけど、今後に向けてやりたいと考えていることはありますか？

たむらぱん：やっぱりフェスとかは音楽好きの人達がバッと集まる中で、初めての人達が多いので「勝負」みたいな所があると思うので（笑）。そういうドキドキ感もあるけど、みんなの中に入りたいというのもあるから、そういう機会をどんどん経験していきたいと思っているんですけど。大きく分けて、音源を出してライブやってという感じだから、自分ではまだ分かっていないことをやりたいんですよね。自分も、あまり自分がそういうこと出来るか思い付いていないことが無いかな？と今、思っていて（笑）。

――音楽以外の選択肢もあったりするんですか？