[画像] ネットブックでUSBメモリーを安全に使おう【知っ得!虎の巻】

ネットブックの大半はCDやDVDのドライブを内蔵しないので、データのやり取りや保存に重宝するのが「USBメモリー」だ。USBメモリーは小さくて持ち運びに便利だし、会社や自宅のパソコンとデータをやりとりするにも便利に使える。
ただ、USBメモリーは小さいが故に気づかないうちに落としてしまったり、ついうっかりどこかに置き忘れてしまうということも多く、ニュースでもよく取り上げられている。

そんなUSBメモリーに重要な情報を入れていた場合、そこから情報が漏洩することもあり、事は重大だ。そこで今回は、万が一の時にもデータを守れる暗号化ツールを紹介しよう。

■知っ得 No.0081 USBメモリーのデータを暗号化する
最近発売されているUSBメモリーには、あらかじめセキュリティソフトが入っているものもあるが、まだまだ入っていないものを使っている人も多いだろう。今回はフリーソフトの「USBdriveSecureTool」を使ってデータを暗号化してみる。
「USBdriveSecureTool」は、USBフラッシュメモリ上での使用に特化したツールだ。必要な容量も約6MBと少ないので、小容量のUSBメモリーでも使用できる。

●「USBdriveSecureTool@Maker」をインストールしよう
「USBdriveSecureTool」を使用するには、まず「USBdriveSecureTool@Maker」をパソコンにインストールし、これを用いて「USBdriveSecureTool@Client」をUSBメモリに導入するという手順を踏む。

「USBdriveSecureTool」のサイト(http://masasoft.org/)にアクセスし、「製品情報(フリーウェア)」の「USBdriveSecureTool」をクリックする(画面1)。「USBdriveSecureTool」のページが表示されるので(画面2)、画面を下にスクロールしよう。
画面1「USBdriveSecureTool」をクリックする画面2「USBdriveSecureTool」のページが表示される
「ダウンロード(無料)」で、ダウンロードしたいファイル名をクリックする。自己解凍書庫とZIPアーカイブの2つが用意されているので、好きな方を選ぼう。ここでは自己解凍書庫を選んでみる(画面3)。ダウンロードが完了したら、「usbdrivesecure_v4_5.exe」をダブルクリックして実行する(画面4)。
画面3 ここでは自己解凍書庫を選んでみる画面4「usbdrivesecure_v4_5.exe」をダブルクリックして実行する
[展開先のフォルダ]を確認し、[展開]をクリックすると(画面5)、指定したフォルダに[USBdriveSecureTool_VER4.5]フォルダが作成され、ファイルが展開される(画面6)。
画面5[展開先のフォルダ]を確認し、[展開]をクリックする画面6 ファイルが展開される/td>

●「USBdriveSecureTool@Client」を導入しよう
あらかじめ「USBdriveSecureTool@Client」を導入したいUSBメモリを接続しておく。ダウンロードされた「maker.exe」をダブルクリックして「USBdriveSecureTool@Maker」を起動する(画面7)。[次へ]をクリックする(画面8)。
画面7「USBdriveSecureTool@Maker」を起動する画面8[次へ]をクリックする
ユーザーライセンス契約が表示されるので、内容をよく読み、[同意する]をクリックする(画面9)。動作環境が表示されるので、目を通したら[次へ]をクリックする(画面10)。
画面9[同意する]をクリックする画面10 目を通したら[次へ]をクリックする
「USBdriveSecureTool@Client」を導入するUSBメモリーのドライブを選択し、[次へ]をクリックする(画面11)。導入するフォルダと暗号化対象のフォルダを指定し、[次へ]をクリックする(画面12)。通常はそのまま変更しなくてOKだろう。もしもの場合は、後からでも自由に変更することができる。
画面11[次へ]をクリックする画面12[次へ]をクリックする
設定を確認し、[次へ]をクリックすると、「USBdriveSecureTool@Client」のコピーが開始される(画面13)。コピーが完了すると、完了画面が表示され(画面14)、同時に「USBdriveSecureTool@Client」のヘルプが起動する(画面15)。よく読んでおこう。「USBdriveSecureTool@Maker」は、[完了]をクリックして終了してかまわない。
画面13「USBdriveSecureTool@Client」のコピーが開始される
画面14 コピーが完了すると、完了画面が表示される画面15「USBdriveSecureTool@Client」のヘルプが起動する


●ファイルを暗号化しよう
それでは実際にファイルを暗号化してみよう。

まずはUSBメモリーの中の、「USBdriveSecureTool@Client」が入っているフォルダを開き、「client.exe」をダブルクリックして起動する(画面16)。[パスワード]に、暗号化パスワードを入力し、[ファイルを取り出す]をクリックする(画面17)。なお、パスワードには先頭に「0」を付けることはできないので注意しよう。
画面16「client.exe」をダブルクリックして起動する画面17[ファイルを取り出す]をクリックする

暗号化対象フォルダが自動的に開くので(画面18)、ここに暗号化したいファイルを入れる(画面19)。
画面18 暗号化対象フォルダが自動的に開く画面19 暗号化したいファイルを入れる

タスクバーの「USBdriveSecureTool@Client」アイコンを左クリックする(画面20)と、暗号化を開始するかどうかの確認メッセージが表示されるので、[OK]をクリックする(画面21)。
画面20 USBdriveSecureTool@Client」アイコンを左クリックする画面21 [OK]をクリックする
暗号化が完了したらメッセージが表示されるので、[OK]をクリックする(画面22)。これでUSBメモリをパソコンから取り外してかまわない。
画面22[OK]をクリックする

●暗号化したファイルを複合化しよう
次に、暗号化したファイルを複合化してみる。

先ほどと同様に、「client.exe」をダブルクリックして起動する(画面23)。[パスワード]に、先ほど設定したパスワードを入力し、[ファイルを取り出す]をクリックする(画面24)。
画面23「client.exe」をダブルクリックして起動する画面24[ファイルを取り出す]をクリックする
ファイルが複合化され、暗号化対象フォルダが自動的に開く。ファイルが複合化されているのがわかる(画面25)。
画面25 ファイルが複合化されているのがわかる

●重要なファイルを完全に削除しよう
「USBdriveSecureTool@Client」には、このほかに、ユーザーが指定したファイルを抹消するカスタムファイル抹消機能も搭載されている。通常通りファイルを削除したり、ゴミ箱をからにしたりするよりも安全にファイルを抹消することができるので、不要となった重要ファイルはこの機能を使って抹消しておくといいだろう。

操作方法は簡単だ。ファイルを複合化した後に、タスクバーの「USBdriveSecureTool@Clientアイコンを右クリックし、[カスタムファイル抹消]を選択する(画面26)。機能を簡単に説明したメッセージが表示された場合は[OK]をクリックし、ファイル選択ダイアログボックスが表示されたら、削除したいファイルを選択して[開く]をクリックすれば、ファイルの抹消処理が開始される(画面27)。
画面26[カスタムファイル抹消]を選択する画面27 ファイルの抹消処理が開始される

このように、「USBdriveSecureTool@Client」を利用すれば、重要なファイルを守ることができる。もちろんUSBメモリーが他人の手に渡らないように気をつけるのが一番だが、万が一のことを考え、USBメモリーに保存するファイルは暗号化しておくよう心がけたいものだ。


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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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