Windows 8とWindows 8.1は、見た目も機能も思った以上に変わっている。中には、操作が同じなのに結果が異なるケースもある。それがストアアプリの終了だ。Windows 8.1では、ユーザーはアプリを終了したつもりなのに、実際には終了していない場合があるのである。
●画面上端から下端に引っ張り下ろしてストアアプリを終了する
Windows 8ユーザーなら、ストアアプリを終了する方法として、画面上端に指をあて、画面下端まで指をズルズルとスライドさせる方法をご存じだろう。マウスなら、画面上端にマウスポインタをあて、カーソルが指の形に変化したら、下端までドラッグすればいい。
この操作をすると、アプリウィンドウが画面下端に向かって小さくなり、最後は画面の下に沈み込むように消えていく。これで、そのアプリは終了し、メモリからも消える。
画面上端にマウスポインタを合わせて、指の形にする
そのまま下方向にドラッグする。下に引っ張り下ろす要領だ
画面下端までドラッグし、画面下に消えたらアプリ終了だ
●Windows 8.1では画面下端で数秒待つ
Windows 8.1でも、同じ操作をするとアプリは終了する。ただし、Windows 8とは異なり、メモリには残る。つまり完全には終了してはいない。メモリから消すには、画面下端までドラッグして約2〜3秒待つ。すると、アプリのサムネイル表示がクルッと回転し、アイコン表示になる。この状態で指またはマウスボタンを離すとアプリが終了し、メモリからも消える。
Windows 8.1では、画面下までドラッグしたら、この状態で2〜3秒待つ
縮小表示が回転し、アイコン表示に切り替わったら、指またはマウスボタン離す。アプリが終了し、メモリからも消える
●アプリを終了するのはもはや時代遅れ?
このように、Windows 8.1では、ストアアプリを完全に終了する手順がひと手間増えている。おそらく、マイクロソフトは、ユーザーにストアアプリをできるだけ終了してほしくないのだろう。いったん起動したら、終了も含め、アプリの管理をすべてOSに任せたいというのがマイクロソフトの考え方のような気がする。
スマートフォンやタブレット同様に、もはや、アプリを終了する操作はWindowsにおいても「時代遅れ」なのかもしれない。ただし、いままでと同じ操作が別の結果になるというバージョンアップというのは、分かり難くい気はする。お陰で、筆者もつい最近まで、今回紹介した機能を知らなかった。
井上健語(フリーランスライター)
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