インタビュー：鈴木亜美「気持ちのいい音楽を作って、DJやって、お芝居やって」

――9月にミュージカルに出演されて、もちろん音楽も一人で作るものではないと思うんですけど、舞台はより多くの出演者によって作られるものだったり、音楽の制作現場ともまた違うのではないかと想像したり。実際にやってみて如何でしたか？

鈴木：音楽とは全く違う世界なので、本当に舞台に立つ人は誰一人欠かせないというか、その人のテンションによって周りも変わってくるし、自分のテンションによって相手も変わってくるし。そういうお芝居の駆け引きがあるので、どれだけ自分たちでやるかで、その世界が盛り上がるかという。ものを作っていくという所では同じですけど、もうあり得ないフィクションなので。そういう所では、自分たちの力で、来てくれるお客さんにどれだけその世界に入り込んでもらえるかが勝負なので、助けられるものが無いと言うか。音楽は、ライブは音にすごく助けられてるし、自分の楽曲なので何とか認めてもらえますけど、他人になって台詞の掛け合いでいくというのはすごく難しい見せ方ですね。

――歌を歌うという意味では通じる部分もあるかもしれませんが、感情表現の面などで、音楽に還元できる部分もありましたか？

鈴木：表情だったり、そういう所ではすごく音楽の方にも活かせたりはしますね。だけど、私の気持ち的には、お芝居をやる時はもう全く鈴木亜美ではなくやりたいなと思っているし。そういう面があるからこそ、音楽では思いっきり素のままでやりたい。自分が一番楽しいと思える、本当に遊び心満載な感じで音楽はやりたいなと思いますね。

――11月24日からはTBS系ドラマ「ラブレター」で主演を務められますが、手話の練習をされているんですか？

鈴木：先生との会話で、少しずつ。先生も実際に聞こえない方なので、口を読んだりして会話するんですけど。もちろん大変だなと思う部分もありますけど、手話があるからこそ言葉とは違う表現ができたり、意外なコミュニケーション方法があることを教えて頂いています。

――以前にも映画「エクスクロス～魔鏡伝説～」に出演されたり、今後も音楽以外に、お芝居も増やしていきたいと思いますか？

鈴木：はい。本当にできる限り、両立させてやっていきたいと思いますね。

――特にどちらが主とかは関係無く？

鈴木：どっちが優先とか無く。本当に音楽は気持ちを楽にさせてくれるというか、自分の一番帰れる場所というか、ホッとできる空間なので。音楽が無いと煮詰まっちゃうし、自分を開放できる場所なので（笑）。

――音楽とお芝居以外に、来年とかやってみたいことはありますか？

鈴木：特に（笑）。気持ちのいい音楽を作って、DJやって、お芝居やって。まずは、その3本をしっかりやりたいです。

――DJは、3本柱の一つになっているんですね。

鈴木：そうですね。DJは一番下の方に（笑）。でも、もっと上手くなりたいというのはありますね。

――DJとして、尊敬する方はいますか？

鈴木：今の私には、皆さん尊敬です！