MMA PLANET Special interview
Interview by Manabu Takashima

――ユライア・フェイバーに挑戦するWEC世界フェザー級選手権試合まで、あと僅かとなってきました。

「3カ月間、みっちりとトレーニングを積んできた。戦う準備は整っているよ。練習をし過ぎて、疲れがたまって眠くてたまらない(笑)。でも、BJ・ペンとショーン・シャークの試合を見て、俄然やる気が出てきた。試合に向けて、少し休み、そしてサクラメントで自分の力を出し切るだけだね」

――フェザー級で4試合目になりますが、これまでの3試合は日本、ハワイ、そしてラスベガスで戦ってきました。減量が伴う試合ですが、ハワイや日本に遠征するよりもメインランドの試合の方が調整しやすいのでしょうか。

「日本や米国で違いはなく、フェザー級で戦うことで減量にまつわる苦労はないんだよ。体調は凄くいい。試合まで1週間の時点で、8ポンドオーバーしているだけだからね。食事を採りながらでも、体重を落とすことができるよ。計量後もグッドシェイプを保っていられる。だから、この階級で戦うことを選んだんだよ。これまでのフェザー級の体重で戦った3試合は、関節技とKOで勝っているからね」

――通常体重は、どれくらいなのですか?

「今は8ポンドオーバーを維持しているけど、試合の5ヶ月前だと、170ポンドはあるかなあ(笑)」

――ユライアと戦う上で、ジェンスのこれまでの経験、ライト級で世界のトップと戦ってきたこと、時には73?でも戦ってきたことが有利に働くと思いますか。

「ゴミ、サクライ、彼らは凄く大きかった。彼らのプレッシャーは強く、自分の動きを出すこと自体が難しかった。去年、BJと戦ったとき僕は何もできなかった。だからユライアの相手にならないという人もいるけど、BJは僕よりもずっと大きく、そして世界のベストファイターだ。ユライアとは比較できないよ。あんな試合になるわけがない。

僕は彼らWECファンが見ていないハードな試合をしてきた。ナオヤ・ウエマツ、彼のレッグロックを誰が知っている?そして彼のローキックがどれだけ強力だったか。パルピーニャとグラップリングで戦ったけど、どれだけ彼が優れた選手かは知られていない。とにかくフェザー級で戦ったとき、僕はパワーで劣ることがないし、よく動くことができるんだ。クリンチでも打ち合いでも、もう体格負けすることはないからね」

――力を使わなくていいということは、これまでよりもスタミナがあるということですね。

「そうだよ。マット・ヒューズが、ショーン・シャークと戦ったときのように100パーセントや120パーセントの力を使ってくる相手に対して、70パーセントのパワーで戦うことができる。すると、相手は勝手に疲れてくれるんだ。これは言分けじゃないよ。僕はBJに完敗を喫した。でも、彼と戦うということは、つまりそういうことだったんだ。何をやっても、彼は力強かった。サクライと殴り合っても、ゴミと殴り合っても、それは変わらない状況だったよ」

――ユライアの地元、サクラメントで戦うことで、相当な覚悟が必要ではないですか。

「全く問題ないよ。ケージに入り、ドアが閉められる。それから先は、もう外の世界からは何の影響も受けないからね。どちらにしても、ユライアが王者という事実に変わりない。僕はリッチ・フランクリンじゃない、ホームタウンで挑戦する必要なんてないよ(笑)」