3日付の英タブロイド・サン紙は、チェルシーのディディエ・ドログバがマルセイユから移籍した当初、やめたくてしかたがなかったと報じた。
 ドログバは自らのオフィシャルDVDのなかで、スタンフォードブリッジに慣れるのには時間もかかり大変だったことを明かしている。
「チェルシーと契約した日、僕はうんざりしたんだよ。こんなふうに思う選手はきっと少ないだろうけど、僕の場合はそうだった。うんざりだった。こんなことを言うと、いっぱい稼いでいるのにと言う人もいるだろうけど、お金のことは関係ないんだ。僕はとにかく不幸だった」
「ただ、スタンフォードブリッジにはフランス語を話す、ジェレミ、ギャラ、マケレレがいたから幸運だったよ。彼らには助けられた」
「でも、本当のことを言えば、わずか数週間で出て行きたくてしょうがなかったんだ。全然ハッピーじゃなかった。ずっといたいとは思えなかった」
「僕は”マルディーニ”をやりたかったんだ。つまり、現役を終えるまでマルセイユでプレーしたかった。他のクラブを好きになることはあっても、マルセイユへの気持ちは純粋な情熱だからね」
 代理人も、移籍が決定する寸前にドログバがなんとか中止にしようとしていたことを認めている。
 そして、ドログバはようやくチェルシーでの3シーズン目に、モウリーニョのもとでマルセイユ時代の輝きを取り戻すことができた。
「モウリーニョが4−4−2にしてくれたおかげで、僕は自分自身をよりよく表現できるようになって、マルセイユ時代よりもさらにいい、最高のシーズンを送ることができたんだ。それまでは、すべてマルセイユ時代が僕の基準値になっていたからね」
 サン紙は、このDVDが発売されたら、チェルシー・ファンからのバッシングは必至だろうが、一方で本音を吐露したドログバを評価する者もいるだろうと結んでいる。