――4作目のシングルに、上京する時の気持ちを綴った「TOKYO」という曲がありますが、上京して2年半ほどが経ち、東京にも慣れましたか?

yui:だいぶ慣れました。色々な所をチョロチョロしてます。外出するのも好きです、探索?(笑)。古着屋巡りとかも好きだし。

――以前、「FROM ME TO YOU」の頃に「ファッションのことは疎い方」と言われてましたが、あれから変化があったようですね。

YUI:興味はたくさんありますね。

――シルバーのアクセサリーなどは好きですか?

YUI:ロックな感じがしますね。見た目から入ったわけじゃないんですけど(笑)、すごく好きになってきました。

――「Umbrella」に「黒い傘」と「白い靴」という歌詞がありますが、傘や靴を選ぶ時など、好きな色はありますか?

YUI:その時々の気分によって変わりますね。「ちょっと背伸びしすぎたなぁ」って色の時とかもあるじゃないですか。赤とか買ったけど、「あっ…」って感じの時とか(笑)、意外にそういうことがあったりするので。今日はあまり目立ちたくないから大人しめでいきたいとか、ちょっと気分転換で派手な色をもってきたりとかもあると思うので。

――ファーストアルバム「FROM ME TO YOU」から、今回の「CAN’T BUY MY LOVE」へと、タイトルにもYUIさんの変化や成長が表われているのではないかと思うのですが、如何ですか?

YUI:「FROM ME TO YOU」は、デビュー前は自分のためだけに歌っていたこともあったけど、これからは聴いてくれる人がいるんだな、と意識したり、感謝したので、一対一で「私からあなたへ」というメッセージだったんです。「CAN’T BUY MY LOVE」は、今の私にピッタリだなと思ったんですけど、「私の愛するモノは、お金なんかじゃ譲れないよ」ということで、これからも愛するモノと関わっていきたいという気持ちが込められていますね。やりたくないことはやらないし、守りたいモノがある、という意味も込めて。だから、このアルバムは是非、心で聴いてもらいたいです!

――YUIさんの愛するモノは増えてますか?

YUI:もう、愛するモノばかりで。「Thank you My teens」では夢をたくさんの出会いが支えてくれたり、「How crazy」では夢にいつも純情じゃいられなかったりもするけれど。

――この後に2回目の全国ツアーが控えていますが、どんなツアーにしたいですか?

YUI:タイトルが“Spring & Jump”なので、ジャンプして、ロックして、盛り上がって楽しみましょう!そんな意味ですね。

――原点であるアコースティックギターから、歪んだエレキが鳴り響くロックな曲まで、前作以上に振り幅が広がったアルバムだと感じていますが、原曲の良さも残しつつ、ライブならではの、よりロックなYUIさんの姿が見られるのかなと。

YUI:ですね。アルバムそのままの音を楽しみにしてくれてる人もいるかも知れないので、そのことも考えつつ。今回のアルバムは結構ロックになったと思うので、そういうライブが出来たらなと思います!

――きっとYUIさんのことなので、曲はたくさん溜まっていると思うのですが、次の新曲のヒントを教えて下さい。

YUI:結構ロックな曲も作っているんですけど、次のリリースの曲は割と以前のYUIの曲の感じになってくると思うので、ロックはもうちょっと先ですね(笑)。

取材・文:原 宏治


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