2003年12月に発売したデビューシングル「Jupiter」がロングヒットを記録し、発売から2年半の歳月を掛けてミリオンセールスを達成。昨年末は全国各地のクリスマスツリー点灯式に参加して歌を届けてきた平原綾香。31日には早くも5作目となるアルバム「そら」を発表。3月に大学卒業を控え、新たな一歩を踏み出そうとする彼女に話を聞いた。

――昨年11月に「CHRISTMAS LIST」という曲を発表されて、全国各地のツリー点灯式などで歌われましたが、如何でしたか?

平原綾香(以下、平原):皆さんの笑顔が見れたんですよね。今までは私を見に来て下さる人の笑顔という感じだったんですけれども、通り掛かりの恋人達や家族だったり、全く私を知らない人でも、一緒に皆でクリスマスを過ごすということに対して、私も嬉しさを感じることができて、私も笑顔になれたんですね。またクリスマスの時期になったら、もう一度やってみたいなと思う気になりました。

――普段はコンサートホールなど屋内で歌われる機会が多いと思いますが、場所によって屋外で歌われることもあったかと思いますが。

平原:氷点下で歌った時は、マイクが氷だったんです(笑)。でも、スタッフの人達もずっと素手で作業してましたし、私も指先を表現したいのに手袋をしていたら何の意味もないので取ったんですね。でも、やっぱり寒くて。手が寒いという以前に、足を付けていられる時間も限られている位、寒かったので。でも「周りのスタッフの人達にも伝わるように歌おう」と思えることができたので、一体感が生まれて、いいお仕事が出来たなと思っています。

――自分のことを知らない人の前で歌う場合、普段の自分のコンサートと違うことはありますか?

平原:まずは「平原綾香はこういう人なんだよ」ということを知ってもらいたいという気持ちから、今までは「Jupiter」を最初ではなく一番最後に歌っていたんですけれども、最初に歌ったり。その方が平原綾香だって分かってもらいやすいので、曲順を考えるきっかけになりましたね。

――MCで話す内容についてはどうですか?

平原:それに限っては普通にペラペラしゃべっていて、「CHRISTMAS LIST」についての想いとか。そういうのは全国共通のものですから、そこはしっかりと話して。あと、外にいるのは私だけじゃないですからね。あんまり長いMCをしても、聴いて下さる方も寒くなっちゃうので、適度なMCというのも勉強になります。

――平原さんご自身は、ツリーなどのイルミネーションや、夜景を見るのは好きですか?

平原:好きですね。特にクリスマスツリーが好きで、てっぺんに星が付いていることが好きなんですね。

――クリスマスの思い出はありますか?

平原:「クリスマスは家族で過ごそうね」というのが暗黙の了解で。いつも私が皆にクリスマスケーキを作って、ご飯が終わった時に出すという感じです。実は今回もやったんです。一応、写真も撮ったんですけど、母が「載せるのやめなさい」って(笑)。

――味ではなく、見た目に問題が?

平原:ロールケーキを作ったんですよ。生地を焼いてロールしますよね。だけど上に生クリームかけて、写真で撮るとティッシュペーパーみたいになっちゃって(笑)。一応、ホワイトクリスマスということで、雪をイメージしたんですけど、どうも上手く撮れなかったんですよ。載せるか載せないか迷ってる間にクリスマスが終わっちゃって、後になってから載せようかな、なんて思ってはいるんですけどね。でも、今回は美味しいケーキが出来たことは間違いないので。

――普段から料理はやられるんですか?

平原:しません。お菓子を少々。あまり実家にいると、しないんですよね。

――確かに、そんなものですね。

平原:学校も行っているので、朝起きるのも精一杯という感じなので、今はもうお世話になってばっかりなんですよ。でももうすぐ卒業なので、卒業したらちゃんと手伝いから初めて、修行したいと思っています(笑)。