スーパー等で一斤の食パンを買うと袋をプラスチック製のあれでしばってますよね、あれ(写真参考)。普段は「あれ」としか説明のしようがないのですが、あれにれっきとした正式名称があるのをご存じですか? 「あれ」の正式名称は『バッグ・クロージャー』らしい。意外に(?)カッコいい名前がつけられているのだ。今度から「パンのあれ」、「プラスチックでとめるあれ」とか呼ばずにちゃんと正式名称で呼んであげよう。

 そう考えてみると、身近にあるものだけど、名前を知らないものは他にもあるのではないか? というわけでさまざまなものの名前を調べてみた。

 朝、目覚めたあなたは出張に出かけるためにスーツを「あれ」にしまう。「持ち運ぶときは二つ折りにできて、真ん中のジッパーを開けると取り出せるあれ」にです。「あれ」の名前はズバリ『ガーメントバック』。そんな名前だったんだ。

 さっそく支度をすませたあなたは最寄の駅に向かう。駅の改札口、定期券が切れていることに気づかずに改札口を通過しようとしたあなたは「あれ」に引っかかった。切符や定期の料金不足のときに飛び出してくる改札のあれの名前は『フラップドア』。いけないいけない、新しい切符を買わなきゃ。

 さて、無事に会社に着いたあなただが、どうもやる気がしない。眠い。ここはオフィスの近くのコーヒーショップに行ってテイクアウトでコーヒーを買おう。コーヒーの持ち帰りの容器と言えばカップのふたは「あれ」。穴が空いていてそこに口をつけて飲みます。「あれ」の名前は『トラベラーリッド』。へ〜、知らなかった。

 昼休み、タバコ屋に寄ったあなた。「おばちゃん、これください」「はいよ、330円ね」あなたは小銭をレジのそばにあるトレーのような「あれ」に入れますね。居酒屋にもスーパーにもレジには必ず置いてあるあれ。「あれ」の名前は『カルトン』。小銭入れとかじゃなかったのか。

 調べてみると生活に密着しているのに名前を知らないものはたくさんある。生活の中で大活躍している「あれ」の名前をちゃんと覚えてあげましょう。(梅田カズヒコ/verb)

■関連リンク
『アレ何? 大事典』 - 本文中で参考にした書籍
クイック・ロック・ジャパン株式会社 - パンのあれ『バッグ・クロージャー』を制作しているメーカーのWebサイト