今から10年前に行われた2014年のドラフト会議。育成選手を合わせるとこの年のドラフトは104人の選手が指名された。この10年で今なおドラフトから指名を受けた球団でプレーしている選手は何人いるのだろうかーー。高卒で入団した選手で言えば現在28歳、大卒は32歳の年齢にあたる。
日本ハムとオリックスの3人が最多。日本ハムは同年のドラフトで9人指名したが、そのうち現在もプレーしているのが2位・清水優心、3位・浅間大基、4位・石川直也。清水は17年から5年連続で50試合以上出場し、19年には盗塁阻止率.345をマーク。21年には100試合に出場した。浅間は高卒1年目の15年にドラフト導入後高卒では史上2人目となるデビュー戦から4試合連続安打を放ち、その後は故障に泣かされなかなかポテンシャルを発揮できずにいたが、21年に128試合に出場。今季は49試合の出場ながらも、打率.275、1本塁打、11打点をマークし、ロッテのCSファーストステージ第2戦ではサヨナラ打を放った。石川は2年目の16年にプロ初登板を果たすと、18年には52試合に登板して19セーブ、防御率2.59の成績を残せば、翌19年には60試合に登板した。20年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、復帰した22年に36試合に登板した。
オリックスも日本ハムと同じように9人指名。ドラフト2位の宗佑磨はオリックスのリーグ3連覇に大きく貢献し、3位の佐野皓大は投手で入団も18年から野手に転向し代走・守備固めを中心に20年に20盗塁を記録。7位の西野は2年目の16年に全試合に出場し、その後は出場機会を減らすも、今季は89試合に出場して打率.300と復活した。現在は他球団に移籍したが1位の山粼福也が日本ハムで今季10勝を挙げれば、5位の齋藤綱記も中日で今季シーズン自己最多の56試合に登板と、活躍をしている選手が多いのも特徴だ。
DeNAはドラフト1位・山崎康晃と同2位の石田健大、西武は1位・高橋光成と3位・外崎修汰、ロッテは1位・中村奨吾と3位・岩下大輝、広島は1位・野間峻祥と3位・塹江敦哉、ソフトバンクは1位・松本裕樹、2位・栗原陵矢の2人が現在もプレーし、巨人は1位・岡本和真、中日・5位・加藤匠馬、阪神は5位・植田海のみ。加藤は一時ロッテにトレードされ移籍したが、23年から再び中日のユニホームを着ている。ヤクルト、楽天は現在も同じ球団でプレーしている選手は誰もいないが、14年ドラフト2位で楽天に入団した小野郁は現在ロッテに所属している。
1位で入団した選手は、日本ハム1位だった有原がソフトバンク、オリックス1位だった山粼が日本ハムでプレーするなど、NPBでプレーしている選手が12人中8人もいるのが特徴だ。10年前のドラフトで104人指名されたが、現在もドラフト指名された球団でプレーしているのは19人、NPBの他球団でプレーしているのが10人だった。
▼ 現在もドラフトで指名された球団でプレーしている選手たち
【DeNA】
山崎康晃
石田健大
【西武】
高橋光成
外崎修汰
【中日】
加藤匠馬
【ロッテ】
中村奨吾
岩下大輝
【広島】
野間峻祥
塹江敦哉
【日本ハム】
清水優心
浅間大基
石川直也
【阪神】
植田海
【オリックス】
宗佑磨
佐野皓大
西野真弘
【巨人】
岡本和真
【ソフトバンク】
松本裕樹
栗原陵矢
※今オフ戦力外、現役引退となった選手は含まない
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