第2次石破茂内閣で、外務大臣政務官に起用された生稲晃子参院議員(56)。政治資金収支報告書に不記載があった自民党議員は起用されなかったが、政務官の顔ぶれが波紋を呼んでいる。
生稲氏の他には今井絵理子参院議員(41)が内閣府大臣兼復興大臣政務官に、岸信千世衆院議員(33)がデジタル大臣兼内閣府大臣政務官に起用されるなど“アイドル議員”や“世襲議員”の登用が目立った。
そんななか、特に不安視されているのは現在1期目の生稲氏だ。政府が副大臣と政務官を臨時閣議で決定した11月13日、報道番組『news23』(TBS系)で映し出された記者との質疑応答に批判が集まっている。
記者から「特に力を入れていきたいことは?」と尋ねられると、生稲氏は「あの、それはもう、これから、あの……はい」と言葉を詰まらせ、足早に過ぎ去っていった。こうした生稲氏の“しどろもどろ回答”に、Xでは批判の声が続出。
《先行きが不安になった》
《お仕事する気ある?》
《能力の有無以前の問題…ホントに勘弁して》
《ぶら下がり取材とはいえ、簡単な基本的な質問なのに、まともに答えられない》
自民党内でも不安視されているようで、14日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)でジャーナリストの岩田明子氏(54)が「今回、党内では外務については“ミスマッチじゃないか”っていう声も確かに出ています」と明かしていた。
岩田氏は外務大臣政務官の役割について、「大臣とか副大臣が行けない国、細かい国の国際会議に行ったりですとか、表敬も多いですし。ある程度の役割がありますので、ブリーフィングも受けてある程度の情報には接する立場になりますから」と説明。
時には“中身のある議論もする”といい、「例えばものすごく英語が堪能な方が政務官に就任したりすると、外務省は喜びますよね。大臣が行けないところを細かくまわって、発信してもらえる機能を担ってもらえるということで。そういう方が担当すると、よく喜んではいますけれども」と解説していた。
「生稲さんは恵泉女学園短期大学の英文科を卒業していますが、実際にどれぐらい英語ができるかは未知数です。いっぽう彼女と一緒に外務大臣政務官に起用された松本尚さんは外科医や日本医科大の講師を歴任し、イギリスのアングリア・ラスキン大学でMBAを取得。もう一人の英利アルフィヤさんも、日本語、英語、中国語を含めた7カ国語ができるマルチリンガルです。
生稲さんは’22年の参院選ではNHKが行ったアンケートを無回答で提出したり、当選後も報道陣を避けて“裏口”から初登院したりするなど、様々な言動が波紋を呼んできました。Xでも自民党広報や自民女性局の投稿をリポストするばかりで、自らの考えや活動の発信が乏しい印象です。
いっぽう彼女と同じ“新人”の英利アルフィヤさんは、自らの公式サイトに《身が引き締まる思いです》と意気込みを記しています。しかし生稲さんは政務官就任に関して沈黙を守っているので、せめて自らの言葉で報告をしても良いのではないでしょうか」(社会部記者)
生稲氏の活動は、いっそう注目を集めることとなりそうだ。