「12球団合同トライアウト」(14日、ZOZOマリンスタジアム)
前楽天・清宮虎多朗投手が、150キロ超えの直球を連発した。
前ロッテ・菅野に対し、初球は外角低めいっぱいの直球で152キロでストライク。2球目は153キロで追い込むと、3球目はさらに154キロと球速を上げて3球三振を奪った。客席からはどよめきも起こった。
2人目は前西武・鈴木と対戦し、136キロの変化球、2球目は152キロ直球。2−2と追い込むと、低めフォークを合わされ、しぶとく一、二塁間に運ばれた。
18年育成ドラフト1位で楽天入り。今季1軍デビューを果たし、3試合に登板したが、今オフ戦力外通告を受けた。
剛速球に魅力がある右腕は8球を投げ、150キロ超が5球。客席も騒然となり、中継で解説を務めた館山昌平氏は清宮の速球に「すごいボールですね」と驚きの声を上げた。
清宮は「1カ月くらい準備期間があって、少しいい成果が出たのかなと思います。6年間、辛い事が多かったが、成長はできたので、こういう結果、ピッチングができて良かった」と安ど。最速154キロには「最近はずっと状態が良くて、目標よりは出ずに悔しいが、良かったんではないかなと思います。55、56くらいは出したかったけど、一歩届かなかった。変化球も最後はフォークを見せたいと思って。(打たれたのは)悔しいですけど。やってきたことは出せた」とうなずいた。