バスケットボール男子日本代表が13日、都内で強化合宿を公開した。28年ロサンゼルス五輪に向けて続投後、初の合宿に臨んだトム・ホーバス監督は、ベテランの比江島慎(34)=宇都宮=を主将に指名したことを明かした。比江島は代表活動13年目で初となるまさかの大役に「(ホーバス監督に)いきなり会った瞬間『キャプテン』と言われて、冗談かと思ったら、次の日になっても『キャプテン』と言われて(笑)。理由は全然聞いてないが、初めての経験です」と照れ笑い。アジア杯予選のモンゴル戦(21日・栃木)、グアム戦(24日・グアム)の2連戦に向けて「僕はこれで(代表活動は)最後のつもり。(今後の招集は)トムさんや協会次第だが、悔いが残らないように、パリ五輪の不完全燃焼を払拭できるようなプレーをしたい」と不退転の決意を語った。
コンディション不良で合宿不参加となった渡辺雄太は自身のインスタグラムのストーリーに「そっか、まこは新キャプテンになったからロスオリンピックに向けてはとりあえずずっと代表にいる感じか 引退がのびたな」と不敵な笑みを浮かべる絵文字とともに、エールを送っていた。
比江島自身、チームで主将を務めるのは中学時代以来だというが、近年主将を務めてきた富樫勇樹(千葉J)は、新主将について「不安です」とニヤリ。合宿での声かけでは「声が小さい」「フニャフニャ言っている。もっとハキハキしなさい」(川真田)などといじられまくったという。指揮官も「めっちゃ(話が)長かった」と笑いつつ、「みんながリスペクトしている」と愛されキャラのチーム最年長に期待を込めた。