12日、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する女子チャンピオンズリーグ(WCL)のリーグラウンド第2節が行われた。
ヨーロッパの各国リーグの上位チームが集うWCL。リーグラウンドはグループAからEまでの5グループ各4チームに振り分けられ、ホームアンドアウェー方式の2回総当りで争う。各組の2位チームと3位チームの最上位1チームがプレーオフに出場し、その勝者が各組の1位チームが待つ準々決勝へと駒を進めていく。
2024―25シーズンのWCLにはイタリアのセリエA女子でプレーする関菜々巳(コネリアーノ)と福留慧美(ミラノ)が参加しており、リーグラウンドではコネリアーノがグループA、ミラノがグループCに分けられている。どちらも初戦を白星で飾り、2戦目はコネリアーノがブルガリアのマリツァ・プロブディフ、ミラノはカルシット・カムニークとの対戦となった。
ブルガリアのプロブディフで行われたアウェーでの試合、コネリアーノの関は1戦目同様スターティングメンバーとして起用される。追いかける展開になったコネリアーノだったが、終盤に関のサーブで相手のレセプションを崩してブレイクする。直後にミドルのブロックポイントも増え、相手にスパイクミスが出るなどコネリアーノが6連続ポイントで一気に逆転、その勢いで25-23と1セット目を先取した。
2セット目は序盤からブレイクを重ねたコネリアーノが終始優勢のまま試合を進める。関はレセプションを崩されてネットを超えそうなボールをワンハンドでミドルに上げ決めさせるなどして貢献。最後はコネリアーノのレセプションが崩され、相手コートに直接返ったボールが落ち、ラッキーな形で得点で25-17でセットを連取する。3セット目も序盤から要所でブレイクを獲得したコネリアーノがリードする展開で試合が進む。関はツーアタックを決め、自らポイントを取る場面も見られた。また、何度か相手スパイクのディグを成功させチームの攻撃に繋げるシーンが見られた。最後は相手スパイクがアウトになり25-17とし、コネリアーノはストレートで勝利となった。先発フル出場した関は、初のMVPを獲得している。
一方ミラノの福留はスタメンから外れる。第1セット目、序盤から連続ポイントを重ね、大きくリードしながら試合を優位に進めていたミラノは、中盤には脅威の8連続ポイントを奪い、25-8という大差でまずセットを先取する。第2セット目序盤は拮抗した展開になるが、中盤になって再びミラノが連続ポイントを量産、あっという間に点差をつけ、そのままの勢いで25-14で連取する。第3セット目は1セット目と同じくミラノが序盤からブレイクを重ね、終始リードを保ったまま危なげなく25-17で勝利し、ストレートで制した。試合時間は計64分という短い試合となった。
これで日本人所属チームは、どちらもリーグラウンド2戦連続ストレート勝利を収め、どちらもグループ1位となっている。次戦、コネリアーノは28日(木)4:30よりポーランドのジェシュフと、ミラノは29日(金)1:30よりトルコのワクフバンクと対戦する。