インターネットを通じて不要になったものを取引する相手を、地元で探すサイト「ジモティー」の店舗が名古屋市西区に誕生し、活況です。
■まだまだ使える不用品がどっさり…「ジモティースポット」がオープン
名古屋市西区の住宅街のなかにオープンした倉庫のような建物。車で訪れてモノを持ち込む人が次々とやってきます。
利用者:
「使っていないテーブルと椅子がありまして、処分しようかなと思っていたんですけれども」
ここは東海地方初の「ジモティースポット」。
ジモティーとは、地元でいらなくなったものの引き取り手を探すことができるインターネットのサイトですが、いわばそのリアル版です。
まだ使える不用品を無料で引き取ってもらったり、持ち込まれたものを安く購入したりすることができます。
2024年10月25日にオープンし、3週間近くになりますが、店内はすでに持ち込まれた品でいっぱいです。
まだまだぴかぴかのランドセルに…。
これからの時期に大活躍のヒーターや、土鍋もありました。
ネットでもらい手をさがすよりもハードルが低く、オープンから1週間で集まったモノはおよそ2300点に上るといいます。
2人の子供が着られなくなった服を持ち込んだお母さんもいました。
女性:
「まだ全然傷んではないので、捨てちゃうのはもったいないかなと思うので」
男性がスタッフの手を借りて組み立てているのは、高いところの枝を切るチェーンソーです。
男性:
「買い取りの審査をしてみたんですけど、国産の一流のメーカーのものでないと引き取ってもらえない」
処分費用がかかるよりはと持ち込まれ、次の使い手を待つことになりました。
■中には無料の商品も…持ち込みは名古屋市民のみで購入は誰でもOK
このジモティースポットは、名古屋市がごみの減量につなげようとジモティーとコラボした取り組みで、いらないものを持ち込めるのは名古屋市民に限りますが、購入は誰でもできます。
中にはゼロ円、つまり無料のものもあります。知多市から訪れた高校生はイスが気になる様子です。
高校生:
「カバーとかかければまだ全然新品みたいに使えるので、いいなと思って」
夫婦と生後8カ月の娘で訪れた家族は、娘が使うベビーカーを800円で購入。
家族:
「宝さがしみたいで面白いなと思いました。必要とする僕らみたいな次の手に渡って、物が長く使われる、循環していくというのがいいなと」
スポットに並んでいるものは、来店前にジモティーのサイトで見ることができます。年末年始に向けて気軽に、そしておトクにごみの減量に協力してみてはいかがでしょうか。