――8期生の中では最初の写真集ということで、メンバーからの反応もあったんじゃないですか?

井上:そうですね。生誕祭公演で発表したんですけど、発表までは絶対に隠さないといけないからご飯に誘われても断ったりしてたんで、ようやく言えた!って。みんな「おめでとう!」って言ってくれました。同期は写真集の写真をチラっと見て「る、るーちゃん! これが世に出ちゃうの!?」って絶叫してました(笑)。普段は周りから「精神年齢が低い」って言われるので余計にそう感じられたのかも。SKE48でも後輩メンバーと絡んでるほうが安心するというか。

――見守るお姉ちゃんではなく、一緒に遊ぶと。

井上:ですね。以前、占いに行ったときに、「あなたは稀に見る無邪気線があります。だから、いつまで経っても公園のブランコを同じ気持ちのままで遊べますよ」って言われたことがあるんですよ(笑)。女の子が好きなメイクとかファッションに疎いので、同期の倉島杏実ちゃんとかに教えてもらっていて。なので、写真集を見て同期はもれなく絶叫しています(笑)

◆「カエルが嫌いになったせいで‥‥」

――ここからは写真集以外のこともお聞きできればと。SKE48の中だと、井上さんはどんなキャラクターなんですか?

井上:ファンの方には、普段の私とパフォーマンスしているときのギャップがいいって言ってもらえたり、演出担当の方にもダンスを褒めていただいたりすることはあります。普段は何を考えてるかわからないっていわれるんですけど、ステージに立つと表情がガラッと変わるので。

――ダンスはいつからやってたんですか?

井上:中学1年生のときはバドミントン部に入ってたんですけど、中学2年生になってアイドルを目指すためには何が必要なのかって考えたんです。そこから、地元のダンススタジオに週1回通うようになって、中学3年生でSKE48に受かるまで続けていました。そのスタジオに通っている小学生のダンスがすごく上手くて、自分は全然できなくて情けないし悔しかったんです。そういうスタートだったから、アイドルをやるうえでダンスは磨き続けていたい思いは強いですね。

――運動神経はよかったんですかね。

井上:中の下ぐらいです。それって、悪いですよね(笑)。今思い出したんですけど、小学生のときにカエルが嫌いになったせいで、平泳ぎができなくなっちゃったんですよ!

――そこは関係します?(笑)

井上:嘘じゃないですよ、本当なんです! だって、平泳ぎってカエルっぽいじゃないですか。

――なるほど……。カエル嫌いになったきっかけは?

井上:育ったのが田舎町だったから、実家から近くのスーパーまで最短で行ける近道っていうのが、川と田んぼを通っていくんですよ。その日は、秋ごろで落ち葉がたくさん落ちている中を茶色のスリッパを履いてダッシュで向かって。スーパーに着いて「スリッパの裏に付いた落ち葉を取ろう〜」って思ったら、落ち葉に隠れてカエルがいたんですよ!それを見て叫んで以来トラウマです。なんなら年齢を重ねるごとに苦手になってます。ただ、平泳ぎができなくなった代わりに、25メートル泳げるぐらい犬かきが得意になりました。

――今のエピソードを聞いてると、周りから天然に見られることはないですか?

井上:いや〜どうですかね。公演とかで「この子は天然で」って紹介されることはありますけど、あんまり自覚はないですね。でも、楽屋に入るとテーブルに荷物を広げちゃうぐらいマイペースな性格ではあります。

――それがステージに立つとバキバキに踊ってたら驚きますね。

井上:踊ってるときはヘラヘラしちゃダメじゃないですか。私の中ではステージに立ったらスイッチが入る感覚があって、「このステージでは私が1番」っていうぐらい負けず嫌いが出ますね。アイドルになりたかったけど、オーディションに落ち続けてきた過去を経て掴み取ったんで。