9日から10日にかけて横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫で「ジャパンビーチバレーボールツアー2024第10戦グランドスラム横浜赤レンガ倉庫大会」が開催され、今シーズン限りでの引退を発表していた橋本涼加が優勝した。
橋本は津商業高校出身で、3年時にはキャプテンを務めて春高バレーにも出場した。卒業後にはデンソーエアリービーズに入団すると、4年間デンソーでプレーした後、ビーチバレーに転向してトヨタ自動車ビーチバレーボール部に加入。2017年3月に開催されたビーチバレー・ワールドツアーシドニー大会では5位タイ入賞を果たし、同年8月のジャパンビーチバレーボールツアー第7戦では溝江明香とのペアでツアー初優勝を遂げた。その後は数多くのジャパンビーチバレーボールツアーにおいて実績を重ねてきたが、惜しくもパリ2024オリンピック出場は叶わなかった。
その橋本は10月に自身のインスタグラムで今シーズンをもって引退することを発表しており、今大会が橋本にとって最後の大会だった。
現役最後となる今大会では、3年間ペアを組んできた村上礼華と出場すると、決勝で中川知香/石井美樹ペアと対決。持ち味であるブロックと高い打点からの角度のある打ち込みなどを存分に発揮し、1セット目、2セット目どちらも21ー12のストレート勝ちで引退試合を有終の美で飾った。
橋本は公式トヨタ自動車ビーチバレーボール部のインスタグラムでコメントを残している。
「優勝することができました。この試合が現役最後の試合となりました。最後勝って優勝して終わることができて、皆さんの前で勝つ姿を見せることができて本当に良かったです。日頃より、ビーチバレーボールを応援していただき、ありがとうございます。皆さんのおかげで勝てたと思います。本当に感謝してもしきれないです。最後、盛大に見送っていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今まで本当にありがとうございました。これからもビーチバレーボール部の応援をよろしくお願いいたします」
一方、男子の決勝戦は西村晃一/マーティン・カウファー組がマーカス・モル/エイドリアン・モル組と激突。結果は1セット目は17ー21、2セット目は18ー21となり、モル兄弟が西村/マーティンペアを下し、西村は準優勝となった。
その西村は自身のインスタグラムでコメントを残している。
「東京オリンピック金メダルのMol兄弟に決勝で敗退し準優勝に終わりました。今年最後のジャパンツアーファイナルは、なんとしてでも優勝を勝ち取るつもりでしたが、相手が強かったです」
「ただもう少しのピースが嵌れば勝てると思えた試合でした。ぼく自身このレベルで本気で戦えたからこそ本気の悔しさを感じ、まだまだ勝つために必要な事、やらなければいけない事、もっとできることがある」と今大会を振り返った。
また、西村は2024年最後の大会となる12/7日(土)、8日(日)に行われる第26回吉田カップ沖縄製粉ビーチバレートーナメント2024に出場することが決まっており、今回の横浜大会準決勝でフルセットの末競り勝った相手である石島雄介とペアを組んで出場する予定だ。