韓国の大手乳製品メーカー「南陽乳業」が、自社製品の虚偽広告で罰金刑となった。
日本では、違法薬物の使用で有罪判決を受けた南陽乳業創業者の孫娘“ミルク姫”ことファン・ハナのニュースで聞いたことがある人も多いだろう。
南陽乳業は11月12日、自社の発酵乳製品ブルガリスについて新型コロナの抑制効果があると虚偽の宣伝したため、罰金刑を受けたと発表するとともに、「一審判決を謙虚に受け入れ、控訴せず裁判所の決定を受け入れようと思う」と明らかにした。
南陽乳業は新型コロナ禍だった2021年、ブルガリスにウイルス抑制効果があると発表。だが疾病管理庁は直ちに否定し、食品医薬品安全処は食品表示広告法違反の疑いで会社と当時の役職員を告発した。
そして11月7日、ソウル中央地裁は検証されていない効果を虚偽広告した罪責が重いと判断し、会社と元役職員に罰金刑を下した。
南陽乳業は、「この事件で失望と不信を感じた消費者に心からの謝罪の言葉を申し上げる」として、「新しい経営陣は再発防止のために最善を尽くしている」と強調した。
続いて、「新しい南陽乳業は正直と信頼を最優先価値とし、今回のことを痛恨の教訓として徹底した遵法・倫理経営を実践していく」とし、「変化と刷新のための努力と消費者信頼を得るために最善を尽くすことを約束する」と伝えている。