[画像] 「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」の販売を開始 ぬいぐるみ部分は丸洗いが可能に

ヴイストンは、認知症高齢者のQOLの向上を目指し開発されたヒーリングコミュニケーションデバイス「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」の販売を開始した。

●主な特徴



かまって「ひろちゃん」は、赤ちゃんを“あやす”ことを通して、あやす側に癒やしの効果が得られるはず、という点に着目したこれまでにないヒーリングコミュニケーションデバイス。本物の赤ちゃんと同じように、様々な声を発して感情を表現するので、ユーザーは「だっこ」したり「たかいたかい」したりすることで、実際の赤ちゃんと関わるように楽しむことができる。またこれまでの研究の結果、長期に渡って利用継続される点が確認されており、さらに、最新の研究では、ひろちゃんの運用に関わる介護職員の業務負担の軽減や精神健康状態が改善されることもわかってきている。

今回販売を開始した「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」では、内蔵する制御ユニットが取り外し可能になり、ぬいぐるみ部分の洗濯(丸洗い)が可能となった。本体を清潔に保てるため、介護施設などでもこれまで以上に積極的に活用することが可能となっている。

●制御ユニットを取り出し、ぬいぐるみ部分を丸洗いが可能



「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」は、内蔵の制御ユニットを本体から取り出すことができる構造となった。外装であるぬいぐるみ部分が丸洗い可能で本体を清潔に保つことができるため、複数のユーザーで共有する場合などにも有用である。なお、洗濯に関しては手洗いを推奨。全自動洗濯機を使用する場合、使用している全自動洗濯機の取扱説明書も必ず確認してほしいとのことだ。



●顔カバー(別売品)の後付が可能

かまって「ひろちゃん」にこにこバージョン2は、ユーザーが感情移入しやすいように、表情を持たない設計となっている。しかし同時に、顔があった方が望ましいという用途も多く報告されているため、顔を「後付け」するための顔カバーを別売にて設定。制御ユニットを取り出した「ひろちゃん」本体と同様に、顔カバーも洗濯することができる。


●分かりやすい反応、リアルで自然な音声



かまって「ひろちゃん」にこにこバージョン2はぬいぐるみ素材でできており、内部には加速度センサーとスピーカーが搭載されている。ユーザーが「抱っこ」や「たかいたかい」などを世話すると、その揺れを検出し、「ひろちゃん」の機嫌が変化する。ユーザーが「ひろちゃん」に構うことで機嫌は良くなり、楽しそうな笑い声を上げる。ユーザーは、「ひろちゃん」に対して積極的にお世話をすることで可愛らしい笑い声を聞くことができ、「赤ちゃんのお世話をしている」という社会参加を促進することにも繋がる。

●シンプルな操作方法

かまって「ひろちゃん」にこにこバージョン2は、「赤ちゃんをあやす」というシンプルな操作方法で使用することができる。動きの検出には内部の加速度センサーを用いており、「だっこ」や「おんぶ」、「たかいたかい」など、ユーザーそれぞれの方法で接することができる。

本体の操作部は、制御ユニットの左右に電源ボタンと音量調節ボタンがあるのみのシンプル設計。電源には単3アルカリ乾電池を採用し、本体背面のネジを取り外してから交換する仕様とすることで、不用意に電池が外れることを防いでいる。

●主な利用場面と利用説明

かまって「ひろちゃん」にこにこバージョン2は、年齢を問わず様々な人が使用できるが、特にシニア世代の癒やしを求める人や、ケアハウス、介護施設などでお使いいただけるよう配慮している。

開発にあたり協力した介護施設でのテストでは、施設スタッフの方などに対して反応が薄い利用者でも、「ひろちゃん」が笑い出すとつられて笑みを見せるといった場面も見られた。かまって「ひろちゃん」を導入することで、ユーザー本人の癒やしのみならず、施設スタッフの方の労務軽減に繋がる効果も期待できる。

また、多くの方が気軽にご利用できるよう利用方法の動画を一般公開しており、実証実験や各種検討に活用いただけるアセスメントシートも用意されている。

●かまって「ひろちゃん」にこにこバージョン2 本体仕様

サイズ
W230×D170×H320 (mm)
重量
約460g(電池搭載時)
素材
ぬいぐるみ部分:ポリエステル、衣服:綿、内部筐体:ABS
電源
単3アルカリ乾電池×3(別売)
一定時間放置すると、自動で電源が切れる
搭載センサー
3軸加速度センサー×1
インターフェース
電源ボタン×1、音量変更ボタン×1、スピーカー×1
付属物
取扱説明書、衣装・パンツ(それぞれ着脱可能)

(※)製品の仕様は予告なく変更となる場合がある

●販売について

ヴイストン株式会社の公式Webショップにて注文を受け付けている。