最終回は大勢が登板へ…井端監督「ボールを追えなかった」
国際大会の経験も豊富な右腕に最後を託す。野球日本代表「侍ジャパン」は9日、チェコ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」に7-1で勝利した。9回のマウンドに立った大勢投手(巨人)は3者凡退で試合を締めた。井端弘和監督も「大勢投手を出した時には勝ったと私は思っているんで」と笑った。
マウンドでチェコ打線を圧倒した。9回に登板し、先頭の代打クレイチリクを155キロ直球で中飛、巨人のチームメート、フルプを一邪飛に仕留めた。最後はブベニクを再び155キロ直球でバットを折って三ゴロ。三振こそなかったが走者を出さなかった。
2023年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではチーム最多の4試合に登板。決勝ではベッツ、トラウトの並ぶ打線を抑えるなど、防御率0.00で世界一に貢献した。直後の2023年シーズンは怪我もあり27試合で防御率4.50と苦戦したが、今季は復活。巨人の守護神として29セーブ、防御率0.88と圧倒的な成績を収めた。
この日、井端監督も大勢について「このような、素晴らしいピッチングを十分発揮してくれたかなと思います。1球目は大勢投手のボールが追えなかったので、速いなと思いました」と感嘆。世界一を経験している右腕は、侍ジャパンにとって頼もしい存在になっている。(川村虎大 / Kodai Kawamura)