大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の第5節GAME1が9日(土)に行われ、国立代々木競技場第二体育館にて東京グレートベアーズとジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。
今回の試合は、今勢いに乗る2チームが直接マッチアップする注目の一戦。ホームで迎える東京GBは、歴代最多となる11,599名の入場者数を記録した前節のサントリーサンバーズ大阪戦とのGAME1で、フルセットの末に劇的勝利を飾るなど、今季最も勢いがあるといっても過言ではないチームだ。
STINGS愛知も現在6連勝中と好調を保っている。日本代表やブラジル、アメリカ代表などが集まっており、リーグ内でもトップクラスの戦力を備えたチームだ。
東京GBはアウトサイドヒッター(OH)に後藤陸翔とポルトガル出身のアレックス・フェレイラ、ミドルブロッカー(MB)に大竹壱青と伊藤吏玖、セッター(S)に今橋祐希、オポジット(OP)にポーランド出身のマチェイ・ムザイ、リベロ(L)に古賀太一郎をスタメンに起用した。
対するSTINGS愛知はOHにブラジル代表のリカルド・ルカレッリとアメリカ代表のトリー・デファルコ、MBに村山豪と岩本大吾、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。
第1セット、東京GBは前節も好調だったOHの後藤が軟打を織り交ぜたプレーで序盤から躍動。STINGS愛知はMBの攻撃をなかなか使えずリードを縮められないまま12-9でテクニカルタイムアウトを迎える。中盤以降、Sの関田の持ち味であるセンター戦を使った多彩な攻撃が冴え始め、STINGS愛知が18ー18でついに追いつく。21ー21の場面ではSTINGS愛知のOHデファルコが東京GBのムザイを見事にブロックして流れを呼び込み、最後は宮浦が強烈なバックアタックを決めて、23―25で第1セットを取った。
続く第2セット、序盤から一進一退の攻防が続くが、東京GBのムザイ、OPの大竹が効果的なサーブを入れ、僅かにリードする。STINGS愛知も堅実なレセプションからOHのデファルコ、ルカレッリを中心とした多彩な攻撃を繰り広げるが、東京GBのムザイ、OHのフェレイラがサービスエースをとるなど終始サーブが冴え、勢いそのまま25ー22でこのセットを取り切った。
お互いイーブンで迎える第3セット、互いのMBが躍動する。STINGS愛知は村山がブロックで存在感を放ち、東京GBは伊藤が託されたトスを確実に決めきる。サイドアウトが続く手に汗握る展開が続く中、流れを変えたのは東京GBのMB大竹。15ー14で宮浦をブロックすると、17ー15の場面から連続でサービスエースを決める。その後も流れに乗り、最後も大竹がダイレクトを相手コートに叩き込み、25-21でこのセットも連取した。
第4セット、後がないSTINGS愛知はOPの宮浦、OHのルカレッリにトスを集めると、それがうまくハマり順調に得点を重ねる。東京GBはここまで好調だったサーブがそこまで目立たず、苦しい展開が続く。STINGS愛知はこのセットから代わって入ったMBの饒書涵がスパイクにブロックで存在感を放ち、リードを広げる。14ー19の場面でOHの後藤が連続サービスエースを決めて流れを引き戻し、点差を縮めるが、苦しい場面でトスを託された宮浦がしっかり決め切り、23ー25でセットを取り返した。
運命の第5セット、東京GBは依然効果的なサーブを入れ続けるが、STINGS愛知はLの小川を中心とした安定した守備からしっかりサイドアウトを取り続け、要所でSの関田の巧みなトスからブレイクして、わずかにリードする。東京GBはMBの伊藤が宮浦を、大竹がルカレッリを見事にブロックし9ー10まで点差を縮めるが、9ー11の場面でルカレッリが圧巻のサービスエースを決め、東京GBはたまらずタイムアウトを取る。そこから一気に流れに乗ってSTINGS愛知がマッチポイントを握ったが、ここで東京GB の後藤、ムザイがスパイクを決め続け、1点差まで怒涛の追い上げを見せる。しかし惜しくも、ここまで効果的に入り続けた後藤のサーブがアウトとなり13ー15でSTINGS愛知がこのセット取り切り、勝利を飾った。
終始サーブ、ブロックが冴え、最後まで相手を追い詰めた東京GBだったが、STINGS愛知は安定したサイドアウト力で東京GBの勢いを跳ね除け、見事な7連勝を飾った。次戦のGAME2は10日(日)に、同じく東京グレートベアーズのホーム、国立代々木競技場第二体育館で行われる。
■試合結果
東京グレートベアーズ 2―3 ジェイテクトSTINGS愛知
第1セット 23―25
第2セット 25―22
第3セット 25―21
第4セット 23―25
第5セット 13―15