[画像] 2億回再生“17歳にしか見えない50代マダム”動画に爆笑! 女優・赤間麻里子54歳のブレイクに、家族の「意外な反応」は

SNS総再生回数15億回を誇る、映像制作ユニット「こねこフィルム」のショートドラマが話題を呼んでいます。

中でも特に注目を集めたのが、シリーズで2億回以上再生されている『年齢確認VSプライド』。こちらはコンビニに立ち寄ったマダムが店員から年齢確認を求められるという作品。最初のうちは「感じ悪いよ」と応戦するマダムでしたが、執拗に説得されているうちに自分が本当に17歳であるかのような気持ちに……?! というものでした。

この作品にマダム役で出演しているのが、俳優の赤間麻里子さん。作品の中で見せる表情はまさに17歳。その姿があまりにも可愛すぎて驚きを隠せません!

そこで女子SPA!は赤間さんに直撃インタビュー。『年齢確認VSプライド』の反響や、こねこフィルムでの活動について聞かせてもらいました。

◆『年齢確認』でのブレイクに、周囲の反応は

――赤間さんは現在54歳だとお聞きしてビックリしました。作品の中だけでなく、実際にお会いしても本当に可愛らしい!

「こんなに色んな方から『可愛い』と言われるのは人生で初めてです(笑)。様々な場所で声を掛けられたり、コメントで褒められたりすることは、素直に嬉しく感じています。これまで注目されないことに慣れきって芝居をしてきたので、リアクションがある事が本当に有難いです」(赤間麻里子さん、以下「」内同)

――周囲の方たちからは、どのような反響がありましたか?

「みんなすごく喜んでくれていますね。もしかしたら私以上に。でも仲良しのママ友や学生時代の友人からすれば『俳優を目指しているけどパートしないと食べていけていない人』であって、大人になっても夢見る少女というか『夢を手放せずにやっているのね』って目線だったんじゃないかな」

◆「SNSの投稿前には、娘が色々とダメ出ししてくれます」

――お子さんがいらっしゃるのですよね。家族構成は?

「夫と子ども3人です。上から22歳、19歳、17歳なのですが、特に感想をもらったことはないですね。私から自慢したりするので『よかったね』くらいは言ってくれます(笑)」

――なかなか手厳しい(笑)。

「一番厳しいのは末の娘です。SNSの使い方についても投稿前にチェックして、ダメなところを指摘してくれるんですよ。TikTokも初めて投稿した時などは『これは写真じゃなくて動画を投稿するものだから!』って色々とダメ出しをしてくれました」

――俳優仲間から何か言われたりしましたか?

「『そういう売れ方もあるんだ』っていう感じの反応です。俳優がSNSでバズって世間に名前が知れるなんて、珍しいケースだと思いますからね。最近は撮影現場でも、この件が会話のきっかけにもなってありがたく思っています。映画業界の方達からすれば「所詮タテ型でしょ」と思われているかもしれませんが、これも時代の流れであって、ひとつの表現ツールだと思っています」

◆縦長動画は「ちょっと立ち位置を離れたら姿が消えちゃう」

――たしかにこねこフィルムの動画は元来の映画やドラマと違う縦長仕様ですしね。この形式だと、16:9画面での演技や演出に変化は生じますか?

「想像以上に横幅は狭いので、ちょっと立ち位置を離れただけですぐに姿が消えちゃうんです。だから、役者同士が重なるようにして奥行を見せたりしていますね。想像以上に近づいて演技しているので、慣れるまでは『近っっ』って感じでした(笑)」

――動画の尺も普通の映像作品とは比べものにならないくらい短い。

「だいたい1分半くらい。長くて3分ですからね。最初の数秒の中にキャッチ―な言葉やアクション、展開をするよう意識しています。観る方に、今から何が始まるかを最初に提示して、興味を惹きつけることが重要だと考えています」

◆松田聖子ラブな赤間さんが、ラップに挑戦した理由

――赤間さんは演者としてだけでなく、企画の立ち上げからも参加しているとのことですが、これも珍しいやり方ですよね。

「監督や役者という立場は関係なく、全員がいちクリエイターとして参加するという形になっているんですよ。みんなが共有しているスプレッドシートがあって、思いついた時に都度企画を書き込んでいくスタイルです。ラッパーのMummy-Dさんに出演してもらった『主婦マリコ×MCマリー』は私が自分で企画しました(笑)」

――そうだったのですか! もともとラップをやっていたとか?

「私、松田聖子ラブなのでラップとは程遠いし、歌ってみたこともないです(笑)。でも、自分がやったことがないことをやっていかないと、こねこフィルムでは意味がないと思ったんです。失敗したとて再生回数に伸び悩むくらいのダメージですから、チャレンジするしかないでしょう! Mummy-Dさんも面白がってくださり、プロの懐の深さを感じました!」

◆基本は台本なし! 面白さを探りながら皆で練り上げる

――台本も企画者が書くのですか? それとも監督が?

「基本台本はありません。少なくとも台詞が文字に起こされているものは、初期にはありましたが、今はないんです。『コンビニでこういう店員がいたら』『電車にこんな人がいたら』みたいな設定をとりあえずやってみて、面白さを探りながら監督とともにその場で台本を練り上げていくんです」

――即興ともまた違う、作品によって撮影にかかる時間もまったく変わってきそうな……。

「そうですね。1時間弱で出来る作品もあれば、3時間かかるものもある。こねこフィルムは完全なる芝居ファーストで、役者の中から出てくるものを大事にしてくれる現場なんです。ネタだけ面白くても肝心の芝居がよくなければ意味がない。という監督のポリシーです」

◆世界であの作品たちがどう受け止められるのか

――今後、こねこフィルムでやってみたいことはありますか?

「世界を目指したいですね。世界中であの作品たちがどうやって受け止められるのかに興味があります。そして、近い将来、三野Brosで映画は必ず撮ります! タテ型ショートドラマと平行して世界で認知されるのも面白い。前人未到のクリエイター集団になるべく頑張ります!」

――ありがとうございました!
<取材・文/もちづき千代子 撮影/山田耕司(扶桑社)>

【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama