鹿児島ユナイテッドFCは4日、FW藤本憲明とFW端戸仁の契約満了を発表した。両選手はクラブを通じて、以下のようにコメントしている。

●FW藤本憲明

「まずはじめに、今シーズンJ2の舞台で期待し応援してくれたスポンサー、企業のみなさん目標達成する事ができずに悔しいですが本当にありがとうございました。

そして雨が降っても灰が降ってもどんな時でも声をだして共に戦ってくれたサポーターのみなさんにはとても感謝しています。

2024シーズンで鹿児島の選手としてプレーする事は最後になりました。

2016年J3元年に鹿児島に入団させてもらいました。

初めてのJリーグの舞台で不安と楽しみが入り混じる中熱いサポーターのみんなの前でのプレーに興奮したのを覚えてます。

仲間のみんなのおかげで得点王にもなる事ができました。

2017年2年連続得点王になる事ができましたが、チームが昇格できない中移籍をしました。

その時に勝手な思いですが、必ず成長して鹿児島に戻ってきたい、成長して鹿児島に恩返しできるくらいになりたいと思いました。

そこからはみんなと同じサポーターとして応援していました。

2023年に神戸を満了になった自分を助けてくれたのは鹿児島でした。

恩返しをするチャンスをくれたからには必ず昇格させる思いで帰ってきました。

シーズン序盤はケガで出場できずに悔しい思いもしました、途中で監督交代や終盤はプレッシャーで勝てない時期もありました。

諦めずに戦い、昇格できたのは間違いなくサポーターのおかげでした。

あの時の興奮は一生忘れられないものになりました。

今シーズンは簡単ではないと覚悟して挑みました。なかなか勝ち点を積み重ねる事ができない試合が続き、監督交代となってしまいました。J2で途中から違うスタイルで勝てるほど甘くありませんでしたし、アウェイで勝つ事ができずに降格させてしまい選手、サポーターのみんなには苦しい思いをさせてしまいました自分の責任です。

時にはサポーターとぶつかる事もありましたが、それは選手とサポーターが共に戦えていた証でもあると思います。

選手とサポーター、そしてクラブが共に戦えばまだまだ良くなると感じました。

今、鹿児島は変転の時期だと思います。2度目の1年で降格を経験し、サッカーのスタイルを変えた。

応援してくれる方、スポンサーは増えて、たくさんいい選手がいる中でもっともっと成長するべき所はあると思います。

1年で戻る為にはサポーターの力は必ず必要です。

鹿児島には可能性はまだまだありますし、若くてイキイキしてる選手もいます。

自然を感じる事ができる街、いつでも癒してくれる温泉、異次元の食、全てが最高でした。

もう鹿児島のユニフォームを着てみんなと共に戦う事はできません。違うユニフォームで別の場所でみんなと同じサポーターとして鹿児島を応援します。

24番10番のユニフォームやグッズを買ってくれたみんなありがとう。

Special Nori Seatに応募してくれたみんなもありがとうこれからも鹿児島を応援してくださいね。

なにかを与えて恩返しができたかわかりませんが、みんなの事は忘れません。

あとホーム1試合みんなで勝って白波スタジアムで笑顔でお別れしましょう。」

●FW端戸仁

「今シーズン限りで退団することとなりました。

2年前、登尾顕徳GMとのご縁から鹿児島に来させていただきました。

妻や小さい子供たちと離れてまだ足を踏み入れたことのない鹿児島に来ることは少し不安がありましたが来てすぐに人の温かさやサポーターの熱に魅了されました。

応援してくれるみなさんのおかげですぐに鹿児島のことが大好きになりました。

また、家族が鹿児島に来た際快く受け入れてくれたスポンサーや飲食店の方々にも深く感謝します。

自分自身今年は全くチームの力になれず、みんなとなかなか一緒に練習することさえできず、振り返ると情けない気持ちが溢れてきます。

それでも昨年一緒に見た昇格の景色やスタジアムの一体感はいつまでも自分の心の中に残っています。

今後鹿児島ユナイテッドFCがもっともっと大きくなって、将来はJ1で躍進する姿を楽しみにしています。

本当にお世話になりました!」

 クラブは今季のJ2リーグ第37節終了時点で7勝8分け22敗の勝ち点29で19位に位置しており、J3降格が決定している。