プレーでは目立つことは多くなかったが、チームメイトの古田敦也や宮本慎也などから“いじられキャラ”として扱われる存在だった。

息子・隆輝は父親の明るいキャラクターを受け継ぎつつ、プレー面では父親超えの活躍をしてくれるだろう。

◆巨人・桑田や川相の息子も「二世」プロ選手

活躍こそしなかったものの、スター選手の「二世」としてプロ入りしていた選手も紹介しておこう。まずは、清原和博とともに“KKコンビ”の愛称で巨人の黄金期を支えた桑田真澄。

彼の息子・桑田真樹外野手も「二世」プロ野球選手だ。しかしプロとはいえ、所属していたのは独立プロリーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ。

スピード感あるプレースタイルでNPB入りを目指したが、独立リーグを数球団渡り歩いた末、引退した。タレント・Mattは彼の弟にあたる。

また、バント職人だった川相昌弘(巨人‐中日)の息子もプロ入りをしている。’14年に育成選手ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した川相拓也内野手で、父譲りの堅実な守備とバントがウリだったが、支配下登録されることのないまま父・昌弘から戦力外通告を告げられた。

ここまで、野球通でないとなかなか知らない「二世」だったプロ野球選手たちを紹介してきた。

「二世」というプレッシャーがありながら、驚異的な成績や記憶に残るプレーをした彼らのように、清原和博の息子・正吾も、偉大な父親の期待とプレッシャーに打ち勝って、いつの日かプロ入りの道を勝ち取ってほしい。

ライター/木田トウセイ

【木田トウセイ】
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。