[画像] DeNA・三浦監督「悔しくないのか!」25歳外野手を叱咤で覚醒させる 「もう一度横浜スタジアムでできる」下克上CS突破

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ第6戦 巨人2―3DeNA(21日・東京ドーム)

 激闘を制したナインをDeNA・三浦大輔監督(50)は目に涙を浮かべながら迎えた。17年以来7年ぶりの日本S進出を決め「選手たちはいっぱいいっぱいのところで力を振り絞って一生懸命戦ってくれた。そう簡単には勝たせてくれなかったけど、最後は気持ち一つで勝つことができました」とねぎらった。

 番長が感情をたかぶらせた瞬間があった。球宴を挟んで5連敗で迎えた7月30日の広島戦(マツダ)。玉村に3失点で完投され、敗戦した。6連敗となり、試合後のミーティングでは主将の牧と3三振の梶原が名指しで「悔しくないのか!」と叱咤(しった)された。政権4年目で初めて怒りをあらわにした。

 翌日、指揮官はメッセージとして梶原をベンチスタートに。「そこまでの選手だと思われていたら何も言われない。『お前はこんなもんじゃないだろ』って意味だと受け取った」と25歳外野手は真意を理解した。また、8月27日の阪神戦(横浜)では交代をしぶる救援右腕のウィックに「チェンジ!」と、どなったが、そのひと言で、チームは束になり混セをかき乱した。

 ホーム最終戦で指揮官が「もう一度、横浜スタジアムで試合ができるように」と宣言したように、運命の第6戦を勝ち抜き日本Sで本拠地に戻る。「これでもう一度、横浜スタジアムで試合ができます。熱い声援をよろしくお願いします」と声を張り上げた。対戦するのは17年と同じソフトバンク。26年ぶりの日本一へ。下克上からパ王者に挑む。(内藤 菜月)