[画像] 藤岡真威人、父譲りのヒーロー精神で「ウイングマン」挑戦!40年越しの実写化「期待に100%応える」

 「電影少女」「I"s」などで知られる漫画家・桂正和のヒーロー漫画を実写化する「ウイングマン」の主人公・広野健太役で主演を務める俳優の藤岡真威人が、本作にかける思いを語った。

主人公・健太は「僕にしかできない」

 1983年から1985年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された人気コミックを実写化する「ウイングマン」。ヒーローオタクの高校2年生・広野健太が、異次元世界からやって来た謎の美少女・アオイが持っていた“ドリムノート”に空想のヒーロー“ウイングマン”を描いたことで変身能力を手に入れ、異次元世界からの刺客たちとの戦いに身を投じる。

 原作は、漫画家として絶大な支持を集める桂正和の代表作。当時アニメ化はされたが、実写化は初となる。「40年以上前に大ヒットした作品で、今でもたくさんのファンの方がいる作品だと聞きました。その期待値の高さと、満を持しての実写化ということで。その責任を感じながらも、ファンの方たちの期待に100%応えられるように、全力でやらなきゃいけないなと強く感じました」という真威人。

 父親は仮面ライダー1号/本郷猛役で知られる特撮界のレジェンド・藤岡弘、。「ウイングマン」の主人公・広野健太は、まさにヒーローの遺伝子を受け継いだ、真威人ならではの役柄だといえる。「こんなことを言うのはおこがましいですが、原作を読んだ時に、これは僕しかできないと思ったんです。自分が健太になった姿がパッと浮かんできたんですよ。昭和の時代の絵柄で、僕もまゆ毛がちょっと濃いですしね(笑)」

 外見だけではなく、内面にも共通項を見いだした。「心の底からヒーローを愛する気持ちと、自分の理想のヒーロー像に向かって突っ走ってくる純粋さ、ひたむきさに共通点があるなと思いました。僕にも、好きになったものはとことん突き詰めて、周りが見えなくなるくらい、突っ走ってしまう気質があるんです。だから健太の気持ちがすごくわかる。僕自身、健太の行動原理となっている、父が演じた(仮面ライダー)1号などのヒーロー精神をものすごく大切にしていますし、その根幹の部分に共感できるなと思うんです」。

自らスーツ着用!

 本作の監督・アクション監督は、特撮ファンが絶大なる信頼を寄せる坂本浩一。真威人は「坂本監督にはすごく自由にやらせてもらいました。本読みの段階から『真威人くんは健太くんだから。すごくいいね!』と褒めてくれるんです。また、アクションに関してもすさまじい熱意で、ト書きに書いてある以上のスケール感と、迫力のあるアクションをつけてもらいました。絵的にもすごくかっこよく撮っていただき、本当に感謝しかないです」と撮影を振り返る。

 変身前の健太は、手作りの赤いウイングマンスーツを着用して、自主的にヒーロー活動を行っているという設定。「実は、赤いスーツの中には僕が実際に入っているんです」と明かした真威人は「はじめてフル装備でスーツを着た時には、こんなに苦しいものなのかと思いました。真夏の撮影だったので、感覚的に気持ちのいいものではないし、いろんなパーツがついてるので動きづらい。視界も狭いし、息もしにくいし。スーツアクターの皆さんはやはりすごいんだなと、思い知らされました」と述懐する。

 しかし、アクションシーンに挑むうちに、だんだんとその面白さに目覚めていった。「今ではアクションも怖くないというか。むしろやらせてくれ! というくらいの気持ちです。そうすると、坂本監督も『真威人はアクションができるんだな。なら、もうちょっとやらせてみようか』ということになって。アクションシーンがどんどん追加されていきました。当初予定した分量をはるかに超えたアクションに挑めました」。

ラブコメ要素も「注目して」

 本作の製作には東映ビデオが参加しており、劇中では東映特撮ヒーローへも数多くのオマージュがささげられている。「特撮を撮りなれてる方や、『ウイングマン』を読んでいたという方々に囲まれての撮影に緊張はしましたけど、みんなでアイデア出しながら撮影したりと、スタッフ・演者も含めて、特撮に対する愛が深い現場だったなと思います」。

 また「ウイングマン」といえば、ラブコメ要素も人気を集めた作品。本作でも、アクションとともに、アオイ(加藤小夏)と美紅(菊地姫奈)という、二人のヒロインの間で揺れ動く健太の姿が描かれており、真威人は「カッコいいアクションだけでなく、恋愛要素もからんでくるというのが面白いですよね。脚本家の方々が、さまざまな人間関係や友情、絆の深まりといった人間ドラマもしっかりと書いてくださり、桂正和先生もいろいろ手を加えてくださった。僕たちもその意図をくみ取って、しっかりと演じさせていただきました」と自信。

 そのおかげもあり、同世代のキャストが集まった和気あいあいとした撮影現場だったといい「僕自身、高校時代に戻ったような感覚を取り戻して。本当に楽しかったです。笑いあり、アクションあり、青春もあり、感動もあり、と何拍子もそろった素晴らしい作品だと思うので、ぜひとも期待していただきたいです」とファンにメッセージを寄せた。(取材・文:壬生智裕)

ドラマチューズ!「ウイングマン」はテレ東ほかで10月22日放送開始(毎週火曜 深夜24時30分〜) /DMM TV にて“独占”各話放送同時配信※初回のみ先行配信中

スタイリスト:柴山陽平/ヘアメイク:藤井まどか