つまり、相談してきた彼の奥さんは、当時の筆者のような状況で「お金はあるけどない」んだと思う。

◆お小遣いをあげるようにアドバイス

「じゃあ具体的にどうしたらいいんだ?」と聞かれたので、筆者は「いちいち用途を聞かないで、お小遣いをあげなよ。『好きなことに使え』って」と答えた。

 1000万も稼いでいるくせに「1万円くらい?」と寝ぼけたことを言うので、せめて3万円はあげて欲しいという思いから、すこし多めに「5万!」と強く言った。

 東京で1万円ポッキリで出来ることって、あまりに少なすぎますよ……。

 後日、彼は男気を発揮して、6万円を奥さんに渡し、ワンオペで丸一日子守りをしたところ、「すんごい機嫌が良くなって綺麗になった!」と喜んでいた。

 奥さんは半年ぶりに自分の好きな美容院に行って、まつげパーマをかけて、好きな洋服を買ったらしい。彼は奥さんには専業主婦でいて欲しいらしく、今後は「必要経費として、きちんとお小遣いを渡すと決めた」そうだ。

 家庭でそれぞれ金銭事情が違うので、一概に「専業主婦には小遣いを5万!」とは言えないが、少なかろうと誰かにお伺いを立てずに使えるお金を持っているか、いないかは大きいと思う。

 結婚やパパのいる家庭や、養ってもらえることに対する憧れはあるが、自由に飲みに行くお金がなくなったら……と天秤にかけると、「シンママでいいかも」と思ってしまう。

 奥さんに自由に使えるお小遣いをあげていないという人は、ぜひ試してみてください。「そんなにお小遣い渡せるほどお金がない!」という人は、また別の機会に考えましょう(笑)。

<文/吉沢さりぃ>

―[ド底辺グラドル兼ライター、未婚の母になる]―

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720