[画像] 視覚障害者に「振動」で歩く方向伝えるナビ端末…ホンダ発の新興企業が発売

 ホンダ発の新興企業アシラセは、靴に取り付けた装置が振動し、視覚障害者に歩く方向を知らせるナビゲーション端末「あしらせ2」を発売した。スマートフォンの専用アプリで目的地を入力すると、足の甲や側面、かかと部分が振動し、利用者が正しい方向を向いているかや曲がる方向、タイミングなどを知らせ、目的地まで案内する。

 アシラセはホンダの新事業創出プログラムから誕生した新興企業。2023年に先行販売した際の利用者の声を踏まえ、先行モデルより15%小型化し、重さを片方の足につき55グラムに抑えた。車の自動運転に使われる技術などを応用し、位置情報の精度も向上させた。価格は5万4000円(非課税)で利用料金も必要。

 アシラセの千野歩最高経営責任者(CEO)は「年間2200台を販売し、25年夏には海外での販売も目指したい」と述べた。