[画像] 「1014億円の理由」を1年で証明した大谷翔平 スポンサー増大、敵地チケットも完売「全ての期待を上回った」

10年1014億円の史上最高額契約を結んで迎えた1年

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は昨冬、10年総額7億ドル(約1014億円=当時)という世界のプロスポーツ史上最大の契約を結んでドジャース入りした。そしてシーズンでは史上初の「50本塁打&50盗塁」に到達し、数字を「54-59」にまで伸ばした。圧巻のパフォーマンスで示した“7億ドルの価値”に選手もファンも大興奮した1年。経済効果はグラウンド内外に波及した。

 過去に例を見ない大型契約を結んでドジャース入りした大谷。最初の10年間は年俸200万ドル(約2億9200万円)だけを受け取り、残りは後払いという給与体系も話題になったが、やはり金額に見合う活躍ができるか、という部分が注目の的だった。

 しかし、大谷にはそんな周囲の声はどこ吹く風。開幕から打って走っての無双ぶり。最終的には打率.310、本塁打54本、130打点、盗塁59の成績を叩き出した。チームの地区優勝を牽引。自身初のシャンパンファイトに酔いしれると、ムーキー・ベッツ外野手は「ショウヘイが打席に立てばいつでも大仕事をやってのけてくれる感じだね」と絶賛。「彼はすべての期待を上回った」とマックス・マンシー内野手も賛辞を惜しまなかった。

 2月のキャンプから注目を浴び続けたが、インタビューを受ける姿も堂々としたもの。多くのファンに囲まれる様子はMLB公式SNSなどでも取り上げられ、ファンからは「7億ドルの理由だ」との声が上がった。敵地でも注目を一身に浴び続け、多くのドジャースファンがかけつけたこともあって今季121敗のMLBワーストを更新した最弱球団・ホワイトソックスの本拠地でも、6月26日のチケットは完売。敵地も潤わせた。

 ドジャースのスポンサーも爆発的に増え、日系企業との契約は11社にものぼった。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は自身のXで「日本のスター、ショウヘイ・オオタニとヨシノブ・ヤマモトの入団以来、ドジャースのエンドースメント収入が更に増えている」と報じたほど。ネット上のファンが「10年1000億円の契約でも、それ以上の見返りをもたらしてくれるのは大谷翔平しかいないだろうな」と納得する存在感を示し続けた。

(THE ANSWER編集部)