ナイジェリア南西部オグン州アベオクタにある動物園で先月下旬、飼育員の男性が来園客の目の前でライオンに襲われ死亡した。男性は餌やりの際に致命的なミスを犯しており、一瞬の気の緩みが命取りになったようだ。ナイジェリアのニュースサイト『Galaxy Television』などが伝えた。
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先月28日、「オルシェグン・オバサンジョ大統領ライブラリー野生動物公園、以下OOPL」内にある動物園で、飼育員ババジ・ダウリーさん(Babaji・Daule、35)がライオンに襲われて死亡した。ババジさんはナイジェリア北部バウチ州出身で、雄ライオンの飼育員として訓練を終えており、事故はライオンの餌やりの際に起きていた。
OOPLの経営者によると、その日は閉園時間後に来園客数人がやって来て、「檻の中でのライオンの餌やりを是非見せて欲しい」とお願いされたという。
ババジさんは快く承諾したものの、餌やりの際に致命的なミスを犯していたそうで、経営者は当時のことを次のように説明した。
「飼育員はどうやら、あのライオンに対し安心しきっていたようで、安全保護ゲートを開けたままにして餌やりを行い、襲われてその場で死亡したのです。」
「そうして遺体のさらなる損傷を防ぐため、OOPLの職員は直ちにあの個体を処分しました。ここで重要なことは、飼育員の行動は我々の通常の餌やりのルールを逸脱したものだったということです。」
地元警察のスポークスマン、オモロラ・オドゥトラさん(Omolola Odutola)は、「OOPLのセキュリティ最高責任者から悲劇的な事故の報告を受けたのは28日午後7時40分頃だった」と明かしており、ババジさんの死因について次のように述べた。
「飼育員は安全保護ゲートに鍵をかけず、ライオンが檻から侵入してくるのを防ぐことができませんでした。この過失によりライオンが檻から出て飼育員を襲い、彼は首に致命傷を負って死亡したのです。そして遺体はその後、アベオクタのイジェイアイ総合病院の霊安室に安置されました。」
なおOOPLという名前は、ナイジェリア元大統領(任期1999年〜2007年)で同園のオーナーであるオルシェグン・オバサンジョ氏にちなんで名づけられたそうで、経営者は故人の家族に哀悼の意を表しつつ、来園客、職員、動物に対し最高レベルの安全と保護を提供することを約束した。
そしてこのニュースには「なぜ人間のミスなのにライオンを殺す必要があったのか」「飼育員が亡くなったことは悲劇だが、ライオンは悪くない」「動物園にライオンを閉じ込めておくことを止めるべき」「なんて悲しい事故だろう」といったコメントが寄せられた。
ちなみに2022年には、メキシコの小さな動物園で飼育員の男性がトラに襲われ、4日後に病院で死亡した。檻の金網の間からトラを撫でようとして右手に食いつかれ、そのまま檻の中に腕を引きずり込まれたという。
画像は『Galaxy TV News YouTube「LION KILLS 35YEARS OLD WORKER IN OBASANJO LIBRARY'S ZOO」』『The Herald News X「35-year-old zookeeper Babaji Daule was reportedly mauled and killed by a lion after leaving the animal's enclosure unlocked」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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