[画像] 17年間男子日本代表のアナリストも務めた行武広貴氏が大阪Bを退団… 今後は社業に専念

 20日、大阪ブルテオンは行武広貴コーチ(40)が今月30日をもって退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 行武氏はバレーボールのプレー経験がないながらもアナリストを目指し、2007-08シーズンにパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に入団して以降、アナリスト兼コーチとしてチームの輝かしい成績を支えてきた。またその功績はクラブチームだけに留まらず、2007年に男子日本代表のアナリストに就任して以降、今年行われたパリ2024オリンピックまで男子バレー日本代表の成長を支えてきた1人でもあった。退団後は社業に専念するとしておりクラブチームだけでなく、今後は男子日本代表での活動もないものとみられる。

 そんな行武氏の退団セレモニーは有料ファンクラブ会員限定で無料公開される10月5日(土)の紅白戦後に行う予定としている。

 行武氏はクラブを通じてコメントしている。

「いつも応援に駆けつけてくださるファンの皆様、パートナー企業の皆様、いつもクラブをサポートしていただき誠にありがとうございます。2023-24シーズンを持ちましてクラブから離れることになりました。内定の2007/08シーズンから17シーズン大変長くお世話になりました」

「選手のみならず、多くのアナリスト・コーチが学生時代にバレーボール部に所属している中、そうではなかった私を採用してくださったパナソニック パンサーズ、右も左もわからなかった私に我慢強く指導してくださった諸先輩方に感謝いたします。プレーもろくに出来ないアナリストの私の意見に耳を傾け、アイディアを言い交わしてくれたたくさんの選手のおかげでバレーボールのトレンドに触れることができ、常にアップデートされる戦術を学ぶチャンスを得ることができました。温かい先輩や後輩、どんな時も勝ちに貪欲な同世代の選手たちとの時間を共有できたこと、目標に向け監督・選手・スタッフ・フロントが一丸となって戦い抜く組織が毎シーズン醸成されるパナソニック パンサーズ・大阪ブルテオンの一員でいられたことを嬉しく思うと同時に大変感謝しています」

「また、大事なチームの鍛錬期である夏の時期にナショナルチーム(代表男子)の活動を温かく後押していただきました。アナリストを目指した時から日の丸を身に着けて戦うことは私にとって、とても大きな目標であり、その日本代表のウェアに初めて袖を通した時の高揚感は今でも忘れられません。多くの選手と同様に、私にとっても夢の舞台であったオリンピックに3度挑戦することが出来たのは、これもひとえにこれまで私を育てて頂いたクラブ関係者、職場の皆様のご理解と後押しのおかげです。世界の強豪国相手に、所属クラブの垣根を越えて集う仲間達と、目の前の1球に対し最後まで真剣勝負することが出来た環境に身を置けたことは私の財産であり何ものにも代えがたい経験でした」

「思い返すと人に恵まれる運があったと思います。自クラブでもナショナルチームでも強い探求心をもったスタッフとバレーボールが大好きな選手、サポートしてくださる全ての皆さまに恵まれ濃く楽しい時間を過ごすことが出来ました」

「最後になりましたが、これまでアナリストを続ける事が出来たのはいつも私を支えてくれる家族、アナリストを志した時からご指導くださった恩師・指導者の皆様の篤いサポートの賜物です。長い間本当にありがとうございました」

 クラブでも男子日本代表でも選手をデータで献身的に支え、素晴らしい成績と成長をもたらした行武氏の退団を多くのファンが残念に思うと共に、その功績を称えていることだろう。

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