[画像] 米国出身・伴真太郎 65で6位発進 アニメで日本語勉強中「日本はめっちゃ好き。トラブルが少ない」

 「男子ゴルフ・パナソニック・オープン・第1日」(19日、有馬ロイヤルゴルフクラブ=パー72)

 ツアー未勝利の伴真太郎(28)=キャロウェイゴルフ=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、首位と4打差の6位につけた。米国生まれで、日本出身の父と台湾出身の母を持つ米国籍選手で、日本のツアー参戦2年目で初優勝を狙う。宋永漢(韓国)が18ホールの大会最少ストロークに並ぶ61をマークし首位発進。清水大成が4番でホールインワンを達成するなど63で3位につけた。33歳になって初戦の石川遼は70で66位と出遅れた。

 伴は好スコアに「今日は楽しかった」と表情を輝かせた。前半は2〜4番の3連続を含む4バーディー、後半も3バーディーと安定したラウンドで「フェアウエーキープを心がけた。今日はショットが良かった。ノーボギーは助かった」と、勉強中の日本語で一生懸命に答えた。

 米国出身で、父の影響で5歳からゴルフを始めた。18年に全米オープン出場。昨年から伯父の自宅がある滋賀県に拠点を移し、日本のツアーに参戦しており「日本はめっちゃ好き。トラブルが少ない」と声を弾ませた。

 休日は日本語学習を兼ねてアニメ鑑賞。「ONE PIECE」「ドラゴンボール」などお気に入りは多数あり「最近は字幕なしでも30〜40%くらい分かる」と上達している。日本食も好きで、好物はレストランチェーン「大戸屋」の「お豆腐ねばねば小鉢」。今週も「和食さと」の定食でパワーチャージしたという。

 残り3日間も自然体で臨む。「僕はアグレッシブなプレーヤーだけど、欲を出さず少し抑えめに」と、大好きな日本で初勝利を狙う。

 ◆伴真太郎(ばん・しんたろう)1996年2月27日、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。父は日本、母は台湾の出身。父の影響で5歳からゴルフを始めた。14年にサンフランシスコシティアマ優勝。ネバダ大ラスベガス校時代は全米オープンに出場した。18年プロ転向。22年に日本のQTに参戦した。キャロウェイゴルフ所属。172センチ、73キロ。