[画像] 伊東純也の民事裁判で今後の対応どうなる? 協会「見守ることしか当面の間はできない」

 日本代表MF伊東純也(31=スタッド・ランス)が性加害疑惑をめぐって相手側に損害賠償請求している民事訴訟について、日本サッカー協会(JFA)が今後の対応について言及した。

 伊東はアジアカップ期間中の1月末に性加害疑惑が報じられ、女性2人から刑事告訴された後に、虚偽告訴として逆告訴。8月に双方とも不起訴を経て、約7か月ぶりに晴れて代表復帰。5日の北中米W杯アジア最終予選の中国戦(埼玉)では1ゴール2アシストと大活躍した。

 一方で、伊東側は告発した女性2人に対して、2億円の損害賠償を求める訴えを起こしており、12月にも第1回口頭弁論が開かれる見込みとなっている。19日に行われた日本サッカー協会の理事会後、都内のJFAハウスで会見した湯川和之専務理事は、こうした状況を受けて今後の対応について言及した。

 まず「(代表に)呼ぶ呼ばないに関しては、森保(一)監督からお伝えしたとおり、伊東選手に関してはサッカーに集中できる環境かどうかで判断していただいた」と指摘。その上で「民事の係争中に関しては、こちらのほうも見守ることしか当面の間はできない。そこに関しては、お話しできることはないと考えている」と語った。

 続けて、協会として行動規範から外れる行為などに関する対応策についても説明。「このようなことに関しては、特にわれわれとしてもアクションと言うか、話はしていない」と前置きした上で「今後はコンプライアンスとかも含めて、トッププレーヤーになったからやるということではない。これは若年層のところから教育していかないといけない。JFAだけでなく、Jリーグクラブもアカデミーから、都道府県サッカー協会も含めて、啓発活動とかをしっかりやっていかないといけない。まずはそこが最初」と早い段階から指導を徹底する方針を示した。

「こういったことが起きた時にどう対処していくのか、そういったところは誠心誠意、努めていかなければいけない。若年層からそういった指導をしっかりやっていかないといけない」と湯川専務理事は強調した。

 民事訴訟の行方によって、伊東の今後に何らかの影響が出るのか。その動向に注目が集まる。