きょうの市場は米株式市場が大幅高となる中でリスク選好の雰囲気が広がっており、ユーロドルは買い優勢の展開となっている。NY時間に入って伸び悩む場面が見られたものの、1.11ドル台はしっかりと維持し、上向きのトレンドは堅持している。
ただ、ユーロ圏の景気の先行きに関しては不透明感も根強い。特にドイツ経済に不安が増している。本日は独連銀が月例報告を公表していたが、ドイツ経済は第3四半期に再び停滞もしくは若干のマイナス成長に転じる可能性を指摘していた。
経済政策に対する不確実性の高まりが投資活動を抑制する一方で、資金調達コストの上昇が企業に依然として影響を与えていると分析。賃金交渉により賃金上昇率は大幅に上昇し、労働市場の見通しは比較的安定しているものの、個人消費には勢いが見られないという。また、インフレも再びやや上昇する可能性を月例報告で言及している。
同国経済は第2四半期に前期比0.1%のマイナス成長を記録したが、第3四半期に再びマイナス成長を記録したとしても、エコノミストはまだ長期的かつ広範囲な景気後退までは予測していない。
EUR/USD 1.1165 EUR/JPY 159.27 EUR/GBP 0.8405
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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