きょうのポンドドルは一旦1.33ドル台まで上昇したものの、NY時間に入ってドルの買い戻しが出ており、1.3240ドル付近に伸び悩む動きを見せている。21日線の上を維持し上向きの流れを継続しているものの、8月に付けた直近高値を上回って来ていることもあり、上値での売りオーダーも出るようだ。

 きょうは英中銀の金融政策委員会(MPC)の結果が発表になり、予想通りに政策金利を据え置いた。ベイリー総裁は利下げについて、急ぎ過ぎず、過度に行わない方針を示唆したこともあり、結果発表直後のポンドは買いの反応を示していた。一部からは、名目と実質の金利差縮小が有利に働くことから、ポンドは今後数カ月に渡りドルに対して上昇を続けそうだとの見方も出ている。政策委員の投票行動は予想通りに分かれたが、利下げを支持した委員は1人だけだった。

 採決は前日のFOMCの結果発表前に行われていたようだが、英中銀の声明からはハト派な雰囲気は全くない。ベイリー総裁のコメントは十分に長く景気抑制的な政策を続けることの必要性を強調しており、大半の委員は漸進的なアプローチが必要とみなしていた。

GBP/USD 1.3252 GBP/JPY 189.42 EUR/GBP 0.8397

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美