弱冠17歳にして清水エスパルスとプロ契約を交わし、J2リーグ戦での出場経験を重ねてきたMF西原源樹(清水ユース)が、自身初となるU-19日本代表の舞台でさっそくアピールに成功した。
U-19日本代表初招集の西原は19日、AFC U20アジア杯予選(U-20W杯アジア1次予選)を間近に控えた練習試合・流通経済大戦に右サイドハーフで先発出場。3-0で迎えた前半35分、鋭いカットインから逆足の左を振り抜き、弾丸シュートをゴールに突き刺した。
すでにJ2リーグ17試合に出場し、2得点を記録してきた西原だが、プロでの得点はいずれもゴール左斜め前からの右足シュート。この日は逆サイドでの適性も証明して見せた。
「左のほうが右足でカットインしてシュートまで行けるけど、右サイドで左足になるから打たないというのはない。左サイドと同じようにシュート打っていこうかなと思っていた」。不慣れな逆サイド起用でも得点パターンの多彩さを見せつける形となった。
また前半終了間際には相手カウンターに素早い戻りで対応し、熱いシュートブロックも披露。J2リーグ経験を通じて積み上げてきた「試合に出たら攻撃の選手としてゴールやアシストは取らないといけない。かといって攻撃だけやっていればいいわけではない。守備もして、その中で結果を残していければ」という姿勢でもアピールしていた。
2022年にはU17アジア杯予選を経験したが、U17アジア杯本戦、U-17W杯の出場は果たせず、今回のU19アジア杯予選は一つ上の世代でのリベンジとなる。目指すはU-20W杯出場権獲得と世界舞台への生き残り。「ユースからトップに上がって強度も、寄せるスピードも戻すスピードも全然違ったのでそこは変えていこうと思っている」。まずはプロでの成長をアジアの舞台にぶつけるつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
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